VMware 準仮想化 SCSI (PVSCSI) アダプタを使用するようにディスクに構成する
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VMware 準仮想化 SCSI (PVSCSI) アダプタを使用するようにディスクに構成する

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Article ID: 327218

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VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

免責事項:これは英文の記事「Configuring disks to use VMware Paravirtual SCSI (PVSCSI) adapters (1010398)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。
 
この記事には、VMware 準仮想化 SCSI (PVSCSI) アダプタの構成および使用に関する補足情報が含まれています。
PVSCSI アダプタは、スループットの向上と CPU 使用率の低減を実現できる高性能なストレージ アダプタです。PVSCSI アダプタは、ハードウェアやアプリケーションが大量の I/O スループットを推進する環境、特に SAN 環境に最適です。VMware PVSCSI アダプタ ドライバは Windows Storport ストレージ ドライバとも互換性があります。PVSCSI アダプタは DAS 環境には不向きです。
 
この表では、各種ゲスト OS と ESX バージョンにおけるデータ ディスクと起動ディスク用の準仮想化 SCSI アダプタの使用に関するサポート マトリックスを示します。表に示すサポートは、リストされている ESXi/ESX バージョン以上のものです。
 
 
ゲスト OSデータ ディスク起動ディスク
Windows Server 2019ESXi 6.xESXi 6.x
Windows Server 2016ESXi 5.5、ESXi 5.5 Update 1、ESXi 5.5 Update 2、ESXi 5.5 Update 3、ESXi 6.0、ESXi 6.0 Update 1、ESXi 6.0 Update 2、ESXi 6.0 Update 3、ESXi 6.5、ESXi 6.5 Update 1ESXi 5.5、ESXi 5.5 Update 1、ESXi 5.5 Update 2、ESXi 5.5 Update 3、ESXi 6.0、ESXi 6.0 Update 1、ESXi 6.0 Update 2、ESXi 6.0 Update 3、ESXi 6.5、ESXi 6.5 Update 1
Windows Server 2012 R2 (64 ビットのみ)ESXi 5.0 Update 2、ESXi 5.1、ESXi 5.5、ESXi 6.0、ESXi 6.5 Update 1ESXi 5.0 Update 2、ESXi 5.1、ESXi 5.5、ESXi 6.0、ESXi 6.5 Update 1
Windows Server 2012 (64 ビットのみ)ESXi 5.0 Update 1、ESXi 5.1、ESXi 5.5、ESXi 6.0、ESXi 6.5 Update 1ESXi 5.0 Update 1、ESXi 5.1、ESXi 5.5、ESXi 6.0、ESXi 6.5 Update 1
Windows Server 2008 R2 (64 ビットのみ)ESXi/ESX 4.0 Update 1、ESXi/ESX 4.1、ESXi 5.x、ESXi 6.0、ESXi 6.5 Update 1ESXi/ESX 4.0 Update 1、ESXi/ESX 4.1、ESXi 5.x、ESXi 6、ESXi 6.5 Update 1
Windows Server 2008 (32/64 ビット)ESXi/ESX 4.x、ESXi 5.x、ESXi 6.0、ESXi 6.5 Update 1ESXi/ESX 4.0 Update 1、ESXi/ESX 4.1、ESXi 5.x、ESXi 6、ESXi 6.5 Update 1
Windows Server 2003 (32/64 ビット)ESXi/ESX 4.x、ESXi 5.x、ESXi 6.5 Update 1ESXi/ESX 4.x、ESXi 5.x、ESXi 6.5 Update 1
Windows 8.1 (32/64 ビット)ESXi 5.0 Update 2、ESXi 5.1、ESXi 5.5、ESXi 6.0、ESXi 6.5 Update 1ESXi 5.0 Update 2、ESXi 5.1、ESXi 5.5、ESXi 6.0、ESXi 6.5 Update 1
Windows 8 (32/64 ビット)ESXi 5.0 Update 1、ESXi 5.1、ESXi 5.5、ESXi 6.0、ESXi 6.5 Update 1ESXi 5.0 Update 1、ESXi 5.1、ESXi 5.5、ESXi 6.0、ESXi 6.5 Update 1
Windows 7 (32/64 ビット)ESXi/ESX 4.1、ESXi 5.x、ESXi 6、ESXi 6.5 Update 1ESXi/ESX 4.1、ESXi 5.x、ESXi 6、ESXi 6.5 Update 1
Windows Vista (32/64 ビット)ESXi/ESX 4.1、ESXi 5.x、ESXi 6.5 Update 1ESXi/ESX 4.1、ESXi 5.x、ESXi 6.5 Update 1
Windows XP (32/64 ビット)ESXi/ESX 4.1、ESXi 5.x、ESXi 6.5 Update 1ESXi/ESX 4.1、ESXi 5.x、ESXi 6.5 Update 1
CentOS 5.x (32/64 ビット)ESXi/ESX 4.0 Update 4、ESXi/ESX 4.1 Update 2、ESXi 5.x、ESXi 6、ESXi 6.5 Update 1サポートされていません
CentOS 6.x (32/64 ビット) *ESXi/ESX 4.0 Update 4、ESXi/ESX 4.1 Update 2、ESXi 5.x、ESXi 6、ESXi 6.5 Update 1ESXi/ESX 4.0 Update 4、ESXi/ESX 4.1 Update 2、ESXi 5.x、ESXi 6、ESXi 6.5 Update 1
CentOS 7.x (64 ビット)ESXi 5.5、ESXi 6.0、ESXi 6.5 Update 1ESXi 5.5、ESXi 6.0、ESXi 6.5 Update 1
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5 (32/64 ビット) およびすべてのアップデート リリースESXi/ESX 4.x、ESXi 5.x、ESXi 6、ESXi 6.5 Update 1
サポートされていません
RHEL 6 (32/64 ビット)
ESXi/ESX 4.0 Update 2、ESXi/ESX 4.1、ESXi 5.x、ESXi 6、ESXi 6.5 Update 1
ESXi/ESX 4.0 Update 2、ESXi/ESX 4.1、ESXi 5.x、ESXi 6、ESXi 6.5 Update 1
RHEL 7 (64 ビット)ESXi 5.1 Update 2、ESXi 5.5、ESXi 6.0、ESXi 6.5 Update 1ESXi 5.1 Update 2、ESXi 5.5、ESXi 6.0、ESXi 6.5 Update 1
SUSE Linux Enterprise 11 SP1(32/64 ビット) 以上のリリースESXi/ESX 4.0 Update 2、ESXi/ESX 4.1、ESXi 5.x、ESXi 6ESXi/ESX 4.0 Update 2、ESXi/ESX 4.1、ESXi 5.x、ESXi 6
Ubuntu 10.04 (32/64 ビット) 以上のリリースESXi/ESX 4.0 Update 2、ESXi/ESX 4.1、ESXi 5.x、ESXi 6ESXi/ESX 4.0 Update 2、ESXi/ESX 4.1、ESXi 5.x、ESXi 6
 
 
:サポート対象の OS タイプの詳細については、『VMware Compatibility Guide』を参照してください。

* = CentOS 6.5 は ESXi/ESX 4.0 ではサポートされていません。ESXi/ESX 4.1 Update 3、ESXi 5.0 Update 2 以上のみにサポートが追加されました。
 
新たにホットアドされた SCSI アダプタのデフォルト タイプは、プライマリ(起動) SCSI コントローラのタイプによって異なります。つまり、PVSCSI アダプタのホットアドは、PVSCSI アダプタからの起動をサポートするバージョンのみでサポートされます。
準仮想化 SCSI アダプタには、次の制約もあります。
  • ホットアドまたはホットリムーブを行うには、ゲスト内でバス再スキャンを行う必要があります。
  • ESX ホスト上のメモリがオーバーコミットされている場合、スナップショットのあるディスクは、準仮想化 SCSI アダプタを使用してもパフォーマンスの向上が見られないことがあります。
  • RHEL 5 から、サポートされていないカーネルにアップグレードすると、仮想マシンの PVSCSI ディスクのデータにアクセスできなくなる可能性があります。kernel-version パラメータを使用して vmware-config-tools.pl を実行すると、再びアクセスできるようになります。


Environment

VMware vSphere ESXi 6.5
VMware vSphere ESXi 6.7
VMware vSphere ESXi 7.0.0
VMware vSphere ESXi 8.0.x

Resolution

PVSCSI アダプタを使用するように新規または既存のデータ ディスクを構成するには:

  1. vSphere Client を起動して、ESXi/ESX ホストまたは vCenter Server にログインします。
  2. 仮想マシンを選択するか、新しい仮想マシンを作成します。
  3. PVSCSI をサポートするゲスト OS が仮想マシンにインストールされていることを確認します。
  4. その仮想マシンが既存の仮想マシンである場合は、パワーオフします。
  5. vSphere Client で仮想マシンを右クリックして、[設定の編集] をクリックします。
  6. [ハードウェア] タブをクリックします。
  7. [追加] をクリックします。
  8. [ハード ディスク] を選択します。
  9. [次へ] をクリックします。
  10. 使用可能なオプションのいずれかを選択します。
  11. [次へ] をクリックします。
  12. 必要なオプションを指定します。オプションは、選択するディスクのタイプに応じて異なります。
  13. [仮想デバイス ノード] を選択して、独立モードを使用するかどうかを指定します。データ ディスクの場合は、SCSI (1:0) から SCSI (3:15) の仮想デバイス ノードを選択します。 起動ディスクの場合は、仮想デバイス ノード SCSI (0:0) を選択するか、必要な順序で起動する仮想デバイス ノードを選択します。

    :独立モードを使用するようにディスクを設定する場合は、関連付けられたスナップショットが仮想ディスクにない状態になっていることが必要です。既存のスナップショットがある場合は、ディスク タイプを変更する前にコミットしてください。

     
  14. [次へ] をクリックします。
  15. [終了] をクリックしてプロセスを終了し、[ハードウェアの追加] ウィザードを終了します。新しいディスクとコントローラが作成されます。
  16. 新たに作成されたコントローラを選択して、[タイプの変更] をクリックします。
  17. [VMware 準仮想化] をクリックして、[OK] をクリックします。
  18. [OK] をクリックして、[仮想マシンのプロパティ] ダイアログを終了します。
  19. 仮想マシンをパワーオンします。
  20. VMware Tools をインストールします。VMware Tools には PVSCSI ドライバが付属しています。
  21. 新しい仮想ディスクである場合は、ゲスト OS 内でハード ディスクをスキャンし、フォーマットします。
 

PVSCSI アダプタを使用するように既存の Windows 起動ディスクを構成するには:

ゲスト OS には PVSCSI ドライバがなく、上記の手順を使用する場合にゲストは起動時に BSOD するため、この手順は必須です。この回避策では、ゲスト OS に PVSCSI ドライバを強制的にインストールします。

  1. 仮想マシンをパワーオフします。
  2. 新しい一時 1GB ディスク (SCSI 1:0) を作成して、新しい SCSI コントローラ(デフォルトは LSI LOGIC SAS)を割り当てます。
  3. 新しい SCSI コントローラを、新しい SCSI コントローラ用の PVSCSI に変更します。
  4. タイプの変更 をクリックします。
  5. [VMware 準仮想化] をクリックして、[OK] をクリックします。
  6. [OK] をクリックして、[仮想マシンのプロパティ] ダイアログを終了します。
  7. 仮想マシンをパワーオンします。
  8. 新しいディスクが検出され、ディスク管理に表示されていることを確認します。これで、PVSCSI ドライバがインストールされていることになります。
  9. 仮想マシンをパワーオフします。
  10. 一時 1GB vmdk ディスクおよび関連付けられたコントローラ (SCSI 1:0) を削除します。
  11. 手順 3 ~ 5 で説明したように、元の SCSI コントローラ (SCSI 0:X) を PVSCSI に変更します。
  12. 仮想マシンをパワーオンします。
PVSCSI アダプタに接続されたディスクから新しい Windows 仮想マシンをデプロイおよび起動するには、VMware PVSCSI ドライバを Windows ゲストにインストールする必要があります。このドライバを含んだフロッピー ディスク イメージをサポートするバージョンの ESXi/ESX でこのイメージを入手できます。必要なフロッピー イメージはホストに保存されており、/vmimages/floppies/ ディレクトリにあります。フロッピー イメージが表示されていない場合は、「Unable to mount a floppy image in vCenter Server (1036836)」を参照してください。

 

PVSCSI ドライバをインストールするには:

注:この手順では、仮想マシンにフロッピー ドライバがないことを想定しています。仮想マシンにすでにフロッピー ドライブがある場合は、手順 6 に直接進んでください。
  1. 仮想マシンを右クリックして、[設定の編集] をクリックします。
  2. [追加] をクリックします。
  3. リストから [フロッピー ドライブ] をクリックして、[次へ] をクリックします。
  4. [次へ] をクリックして、デフォルトのオプションを受け入れます。
  5. [終了] をクリックします。
  6. [新しいフロッピーまたはフロッピー ドライブ] をクリックします。
  7. [データストアの既存のフロッピー イメージを使用する] オプションを選択します。
  8. [ブラウザ]をクリックします。
  9. vmimages または floppies フォルダに移動します。
  10. イメージを選択して、[開く] をクリックします。

    :Windows 2012 Server をインストールする場合は、Windows 2008 イメージ pvscsi-Windows2008.flp を使ってドライバをインストールします。

     
  11. [OK] をクリックします。
  12. 仮想マシンを起動して PVSCSI ドライバをインストールします。

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