vSphere クラスタ サービス (vCLS) の異常な状態によって影響を受ける DRS 機能
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vSphere クラスタ サービス (vCLS) の異常な状態によって影響を受ける DRS 機能

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Article ID: 327071

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VMware vCenter Server

Issue/Introduction

この記事では、vCLS の健全性に関する問題を解決し、DRS がクラスタで正しく機能するようにするための情報を提供します。

Symptoms:
免責事項:これは英文の記事「DRS functionality impacted by unhealthy state of the vSphere Cluster Services (vCLS)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新の内容については、英語版の記事を参照してください。

クラスタの vSphere 7.0 Update 1、vSphere DRS は vSphere Cluster Services (vCLS) の健全性に依存します。クラスタ上の vCLS は、クラスタ上の vCLS システム仮想マシンにクォーラムを構成します。これらの仮想マシンは、クラスタ サービスの健全性を維持するために必要です。クラスタ内でこれらの仮想マシンが使用できないことが原因で vCLS の健全性が影響を受ける場合、vCLS 仮想マシンがパワーオンの状態に戻るまで、vSphere DRS はクラスタ内で機能しません。

以下は、DRS が機能していないときに実行すると失敗する可能性がある操作を示しています。また、新しい DRS が有効なクラスタでの以下の操作は、最初の vCLS 仮想マシンがデプロイされ、そのクラスタでパワーオンされるまで使用できないことに注意してください。
  • 新しいワークロード仮想マシンの配置/パワーオン。 
  • vCenter Server 内の別のクラスタまたはホストから移行される仮想マシンのホスト選択。 
  • 移行された仮想マシンは、DRS が選択されていないホストでパワーオンされる可能性がある。 
  • ホストにパワーオン状態の仮想マシンがある場合、メンテナンス モードに切り替えると停止することがある。
  • ClusterComputeResource.placeVm() () および ClusterComputeResource.enterMaintenanceMode() などの DRS API を呼び出すと InvalidState が返される。
  • ワークロード管理、スーパーバイザー クラスタ、Tanzu Kubernetes クラスタの構成が失敗する。
:このようなクラスタで DRS が有効になっていない場合、vSphere クラスタの健全性が劣化した状態になります。vSphere Client ユーザー インターフェイスで、次のようなエラーが表示される。

vSphere DRS functionality was impacted due to unhealthy state vSphere Cluster Services caused by the unavailability of vSphere Cluster Service VMs. vSphere Cluster Service VMs are required to maintain the health of vSphere DRS.
詳細については、「vSphere Cluster Services (vCLS) in vSphere 7.0 Update 1」を参照してください。

Cause

このエラーは複数の問題が原因で発生する可能性があります。
  • ユーザーが DRS 対応のクラスタから vCLS 仮想マシンをパワーオフまたは削除した
  • vCLS 仮想マシンのデプロイに失敗した
  • vCLS 仮想マシンのパワーオンに失敗した
  • Retreat モードを使用しているクラスタで vCLS が無効になっている
  • ホストまたはストレージに障害が発生した場合に、HA が vCLS 仮想マシンをフェイルオーバーできない

Resolution

これは、VMware vCenter Server 7.0 Update 1 に影響する既知の問題です。

現在、解決方法はありません。

Additional Information

vCLS 仮想マシンは、vCLS サービスによって自動的にパワーオンまたは再作成されます。これらの仮想マシンは、グリーンフィールド/新規デプロイされるワークロード仮想マシンよりも前にデプロイされます。アップグレード シナリオでは、これらの仮想マシンは、vSphere DRS がクラスタ上で実行するように構成される前にデプロイされます。すべての vCLS 仮想マシンがパワーオフまたは削除されると、そのクラスタの vSphere クラスタのステータスが「劣化(黄色)」に変わります。vSphere DRS では、vSphere クラスタ内で実行されている vCLS 仮想マシンのいずれかが健全な状態である必要があります。これらの仮想マシンが再起動される前に DRS が実行されている場合、vCLS 仮想マシンが再起動されるまで、クラスタ サービスの状態は「非健全(赤色)」になります。

vCLS 仮想マシンのデプロイが失敗する可能性がある場合の解決方法のシナリオ
  • クラスタに十分な空きリソースがない - 3 台を超えるホストがあるクラスタには 400 MHz の CPU、400 MB のメモリ、2 GB のストレージ容量が必要です。これらの仮想マシンのリソース要件の詳細については、「vSphere Resource Management Guide」の「vCLS 仮想マシンのリソース割り当て」セクションを参照してください。vCLS は、クラスタごとに仮想マシン +1 のクォーラム サイズに等しいスロットを予約します。vCLS 仮想マシンは、正常なデプロイのため、クラスタ内のこの追加のリソースを必要とします。 
  • 1 ノードと 2 ノードの vSAN クラスタのデプロイの失敗 - vCLS 仮想マシンを 1 ノードまたは 2 ノードの vSAN クラスタにデプロイすると、次のエラーが発生して失敗します。Can't provision VM for ClusterAgent due to lack of suitable datastore。vCLS はデータストアの選択にデータストアのデフォルト ポリシーを使用するため、vSAN がクラスタ内で使用可能な唯一のデータストアである場合、デフォルトのポリシーには 3 ノードの vSAN クラスタが必要です。これらの仮想マシンのデプロイは、このようなクラスタでは失敗します。2 ノード vSAN クラスタに監視ノードがある場合、vCLS 仮想マシンのデプロイは成功します。回避策は、vSAN クラスタのサイズを増やすか、データストアのデフォルト ポリシーを変更することです。
  • 実体のない仮想マシンの場合 - ホストを一度切断してから再接続したために vCenter Server に実体のない vCLS 仮想マシンがある場合、ホストの追加後にそのようなクラスタに新しい vCLS 仮想マシンをデプロイすると失敗することがあります。推奨される回避策は、インベントリから古い/実体のない vCLS 仮想マシンをクリーンアップすることです。
vCLS 仮想マシンのパワーオンが失敗する可能性がある場合の解決方法のシナリオ
  • クラスタ内に十分な空きリソースがない。
  • 切断された、または実体のない vCLS 仮想マシンのパワーオンが失敗することがある - ホストを一度切断してから再接続したために vCenter に実体のない仮想マシンがある場合、これらの実体のない仮想マシンのパワーオンは切断されているために失敗する可能性があります。回避策は、これらの仮想マシンを手動で削除して、vCLS 仮想マシンの新しいデプロイが適切に接続されたホスト/データストアで自動的に行われるようにすることです。
  • 仮想マシンの構成を変更したためにパワーオンに失敗する - ユーザーが vCLS 仮想マシンの構成を変更すると、そのような仮想マシンのパワーオンが失敗する可能性があります。ユーザーがこれらの仮想マシンの構成を変更することは想定されていません。