SSL 証明書の置き換えのための vSphere Certificate Manager の使い方
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SSL 証明書の置き換えのための vSphere Certificate Manager の使い方

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Article ID: 322140

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VMware vCenter Server

Issue/Introduction

この記事では、vSphere Certificate Manager を使用する場合と方法について説明します。

vSphere Certificate Manager の使用:
vSphere Certificate Manager は、以下の用途に使用できます:
デフォルト証明書を実装する(オプション 4 もしくは 8 を使用):
  • このオプションは、エンタープライズ CA(Microsoft Windows CA のような)または商業認証局(Verisign、GoDaddy など)で署名されたカスタム CA 証明書を実装する計画がない場合に使用できます。
  • この環境では、vSphere 証明書が VMware 認証局 (VMCA) によって生成および発行されて、vSphere エンドポイント証明書ストア (VECS) で保存されます。
  • デフォルトでは、vSphere の外部でこれらの証明書が信頼されていません。
  • マシン SSL 証明書とソリューションユーザ証明書が期限切れの場合、証明書の置き換えにはオプション 8 (証明書のリセット)を使用してください。
     
VMware 認証局 (VMCA) 証明書をカスタム CA 証明書に置き換える(オプション 2 を使用):
  • この環境では、エンタープライズ CA (Microsoft Windows CA のような) または商業認証局(Verisign や GoDaddy など)のカスタム CA 証明書およびキーでデフォルトの VMware 認証局 (VMCA) 証明書およびキーを置き換えます。
  • その後、VMware 認証局 (VMCA) は以前にインポートしたカスタム CA 証明書およびキーで署名される新しい vSphere 証明書を生成するために使用されます。
  • VMCA によって発行されるこれらの証明書は vSphere の外部で信頼されます。
     
カスタム CA 証明書およびキーですべての vSphere 証明書およびキーを置き換える(オプション 5 を使用):
  • この環境では、エンタープライズ CA (Microsoft Windows CA のような) または商業認証局(Verisign や GoDaddy など)のいずれかで署名されたカスタム CA 証明書でマシン証明書およびすべてのソリューション ユーザー証明書を置き換えます。
  • VMCA は証明書を発行しません。
vSphere 7.x では、vCenter ユーザーインターフェースを通して手順1と2の実行が可能です。

Symptoms:
免責事項:これは英文の記事「How to use vSphere Certificate Manager to Replace SSL Certificates (2097936)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。

Environment

VMware vCenter Server 7.0.x

Resolution

マシン SSL 証明書の更新もしくは証明書署名要求の生成の手順:

注:vSphere vCenter 7.x では、ユーザーインターフェースにて下記を辿ることでマシン SSL の更新や証明書署名要求の生成が可能です。
  • メニュー > 管理 > 証明書 > 証明書の管理

マシン SSL 証明書の欄で、アクション プルダウンメニューを選択します。
詳細については、Managing Certificates with the vSphere Client を参照してください。

注:Windows では、administrator としてログインするか、ユーザアクセス制御が有効な時は、"管理者として実行" をしてください。

vSphere Certificate Manager を起動するには、次のコマンドを実行します。

  • Windows vCenter Server:C:\Program Files\VMware\vCenter Server\vmcad\certificate-manager
  • vCenter Server Appliance : /usr/lib/vmware-vmca/bin/certificate-manager
certificate-manager のコマンドを実行すると、Windowsとアプライアンスのそれぞれのスクリーンショットにあるように、8 つのオプションが表示されます。

image.png

オプションの詳細:

オプション#詳細必要な情報
1マシン SSL 証明書をカスタム CA 証明書と置き換える
マシン SSL 証明書では、サブオプションを指定して、マシン SSL 証明書の証明書署名要求およびキーを生成するサブオプションが表示されます。
  • [email protected] のパスワード
  • マシン証明書のカスタム証明書およびキーへのパス
  • VMCA ルートのカスタム証明書のパス
2カスタム CA 署名証明書で VMCA ルート証明書を置き換え、すべての証明書を置き換える

VMCA ルート署名証明書の証明書署名要求およびキーを生成するサブオプションが表示されます。
  • [email protected] のパスワード
  • certool.cfg ファイル(証明書の生成時に VMCA によって使用される)の構成
  • ルート署名証明書
  • ルート署名キー
任意の情報:
カスタム CA ですべてのソリューション ユーザー証明書を置き換えますか。
  • はい:ソリューション ユーザー(vpxd、vpxd-extension、vsphere-webclient、マシン)用のカスタム証明書とキーのパス。
注:後でオプション 5 を使用して、この手順を実行することもできます。
  • いいえ:VMCA により、指定したカスタム CA 署名証明書を使用してソリューション ユーザー用の新しい証明書/キーが生成されます。
注:後でオプション 6 を使用して、この手順を実行することもできます。
カスタム CA でマシン SSL 証明書を置き換えますか。
  • はい:マシン証明書のカスタム証明書およびキーへのパス
注:後でオプション 1 を使用して、この手順を実行することもできます。
  • いいえ:VMCA により、指定したカスタム CA 署名証明書を使用してマシンの新しい証明書/キーが生成されます。
注:後でオプション 3 を使用して、この手順を実行することもできます。
3VMCA によって生成された証明書でマシン SSL 証明書を置き換える
  • [email protected] のパスワード
  • certool.cfg ファイル(証明書の生成時に VMCA によって使用される)の構成
4新しいデフォルトの VMCA ルート証明書を再生成し、すべての証明書を置き換える
  • [email protected] のパスワード
  • certool.cfg ファイル(証明書の生成時に VMCA によって使用される)の構成
5カスタム CA 証明書でソリューション ユーザー証明書を置き換える
  • [email protected] のパスワード
  • カスタム ルート CA 証明書へのパス
  • vpxd ソリューション ユーザーのカスタム証明書およびキーへのパス
  • vpxd-extension ソリューション ユーザーのカスタム証明書およびキーへのパス
  • vSphere Web クライアント ソリューション ユーザーのカスタム証明書およびキーへのパス
  • マシン ソリューション ユーザーのカスタム証明書およびキーへのパス
  • vCenter Server 7.0 では、hvc & wcp ソリューションユーザーのカスタム証明書および キーへのパス
6VMCA によって生成された証明書でソリューション ユーザー証明書を置き換える
7古い証明書を再発行して最後に実行した操作を元に戻す
8すべての証明書のリセット
  • [email protected] のパスワード
  • certool.cfg ファイル(証明書の生成時に VMCA によって使用される)の構成

注:Certool.cfg はここにあります:
  • C:\Program Files\VMware\vCenter Server\vmcad\certool.cfg
  • vCenter Server Appliance と Platform Service Controler Appliance(外部 PSC)の構成ファイルの場所:
    • vCenter Server Appliance: /usr/lib/vmware-vmca/share/config/certool.cfg
    • 外部 Platform Service Controller Appliance: /usr/lib/vmware-vmca/share/config/certool.cfg
certool.cfg のデフォルト設定は、以下のスクリーンショットの様になります:
image.png
vCenter の PNID が不明な場合は、以下のコマンドで取得できます。
 
  • Windows vCenter Server 6.x: 
"C:\Program Files\VMware\vCenter Server\vmafdd\vmafd-cli.exe" get-pnid --server-name localhost
  • vCenter Server Appliance 6.x/7.x:
/usr/lib/vmware-vmafd/bin/vmafd-cli get-pnid --server-name localhost

Additional Information

:現在、vCenter Server は、VMCA とのみ連携します。vSphere Certificate Manager および VMCA を使用して、その他の製品に証明書を発行することはできません。
 
ログ ファイルの場所:
  • vSphere Certificate Manager では、certificate-manager.log ファイルが次の場所に格納されます。
     
    • Windows vCenter Server 6.x: C:\ProgramData\VMware\vCenterServer\logs\vmca\certificate-manager.log
    • vCenter Server Appliance 6.x/7.x: /var/log/vmware/vmcad/certificate-manager.log
       
  • certool.cfg ファイルは次の場所にあります。

    C:\Program Files\VMware\vCenter Server\vmcad\certool.cfg
     
  • vCenter Server Appliance および Platform Service Controller Appliance の構成ファイルの場所:
     
    • vCenter Server Appliance: /usr/lib/vmware-vmca/share/config/certool.cfg
    • Platform Service Controller Appliance:/usr/lib/vmware-vmca/share/config/certool.cfg
この記事の翻訳版についてはこちらを参照ください。