応答なし
ホストはグレーアウトされ、vCenter Server が認識しない外部要因であるため、[応答なし] として表示されます。 ホストが [応答なし] として表示される場合、vCenter Server はそのホストからハートビートを受信しなくなります。
これはいくつかの原因で起こりますが、それらのどの原因も、vCenter によるホストからのハートビートの受信を妨害します。
いくつかの一般的な原因を次に挙げます。
- ホストと vCenter Server 間のネットワーク接続の問題(UDP ポート 902 を開けない、ルーティングの問題、不良ケーブル、ファイアウォール ルールなど)。
- hostd がホスト上で正常に実行されていない。
- vpxa がホスト上で正常に実行されていない。
- ホストがクラッシュした。
ホストが [応答なし] 状態になった根本的な問題が解決されたら、ホストは [応答なし] から [正常な状態] に戻ることができます。 ただし、[切断] 状態のホストは vCenter Server によって監視されなくなり、根本的な問題のステータスに関係なくその状態のままになります。 問題が解決されたら、ユーザーはホストを右クリックして、[接続] を選択し、ホストを vCenter Server で正常な状態に戻します。
切断
[切断] は vCenter Server 側から開始された状態で、vCenter Server によるホストの管理をサスペンドするため、すべての vCenter Server サービスはホストを無視します。
切断されたホストは、ユーザーによって明示的に切断されたものであるか、ホストのライセンスの有効期限が切れています。 また、切断されたホストは、ユーザーがホストに手動で再接続する必要があります。
最終的に、[切断] 状態のホストは、次の 3 つの原因(そのうちの 2 つは手動による介入が必要)でその状態になる可能性があります。
- ユーザーがホストを右クリックして、[切断] を選択した。
- ユーザーが [応答なし] として表示されているホストを右クリックし、[接続] をクリックして、そのタスクに失敗した。
- ホストのライセンスの有効期限が切れている。
ホストが切断されると、そのホストは vCenter Server インベントリにまだ存在しますが、vCenter Server ではそのホストからの更新を取得せず、そのホストを監視しないため、そのホストの健全性を認識できません。
vCenter Server では、切断されたホストを考慮する場合、保守的アプローチを使用します。 応答していないホスト上の仮想マシンは、vSphere HA のアドミッション コントロール チェックに影響を与えます。vCenter Server では、HA の現在のフェイルオーバー レベルを計算する際にそのような仮想マシンは含めませんが、切断されたホストで実行されている仮想マシンは、ホストが失敗すると、フェイルオーバーされることを想定しています。 ホストのステータスが不明で、vCenter Server がそのホストと通信していないため、HA は、保証されているフェイルオーバー ターゲットとしてそのホストを使用することができません。 ホストの切断の一環として、vCenter Server はそのホスト上の HA を無効にします。 したがって、ホスト隔離が発生した際、そのホスト上の仮想マシンはフェイルオーバーされません。 ホストが再接続されると、再びフェイルオーバーに使用できるようになります。