ESXi ホスト上の VMkernel ポートの固定ルートを構成する
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ESXi ホスト上の VMkernel ポートの固定ルートを構成する

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Article ID: 320652

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VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

この記事には、ESXi ホスト上の VMkernel ポートの追加ゲートウェイへのルートを構成するコマンドに関する情報が記載されています。
注:静的に追加されていないルートが表示されている場合は、ICMPリダイレクトによって動的に追加されている可能性があります。これらのルートは、ESXi 経由では削除できません。
詳細は Internet Control Management Protocol Redirects をご参照ください。


免責事項: これは英文の記事 「Configuring static routes for vmkernel ports on an ESXi host」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。

Environment

VMware vSphere ESXi 7.0.x
VMware vSphere ESXi 8.0.x

Resolution

ESX とは異なり、ESXi にはサービス コンソールがありません。管理ネットワークは VMkernel ポート上で動作するため、デフォルトの VMkernel ゲートウェイを使用します。ESXi/ESX ホストでは、VMkernel のデフォルト ゲートウェイを 1 つだけ構成できます。ただし、コマンド ラインから追加のゲートウェイ/ルータへの固定ルートを追加することができます。

管理ネットワークの 2 番目のゲートウェイ/ルータへの固定ルートを構成するには、次の手順を実行します。
  1. ESXi ホストのコンソールを開きます。詳細については、Using ESXi Shell in ESXi を参照してください。
  2. ESXi 7.x および 8.x では、次のコマンドを実行します。

    1. 固定ルートを追加する場合には次のコマンドを実行します。
      esxcli network ip route ipv4/ipv6 add --gateway IPv4_address_of_source_router --network IPv4_address_destination_network

      たとえば、IP アドレスが ##.##.##.## のルータを経由し、/24 ビット サブネット マスク (255.255.255.0) の xx.xx.xx.xx ネットワークへのルートを追加するには、次のいずれかのコマンドを実行します。

      esxcli network ip route ipv4 add --gateway xx.xx.xx.xx --network ##.##.##.##/##
    2. ルートをリストアップするには、次のコマンドを実行します。

      esxcli network ip route ipv4 list

    3. 固定ルートを削除するには、コマンドを実行します。

      esxcli network ip route ipv4 remove -n network_ip/mask -g gateway_ip

      たとえば、/24 ビットのサブネットマスク (255.255.255.0) を持つ ##.##.##.## ネットワークから、xx.xx.xx.xx の IP アドレスを持つルータを経由するルートを削除するには、次のコマンドを実行します。

      esxcli network ip route ipv4 remove -n ##.##.##.##/24 -g xx.xx.xx.xx


       
  3. 終了したら、esxcfg-route -l コマンドを実行してホストの現在のルーティング テーブルを確認します。すべての固定ルートが出力に表示されます。

注:# と xx は ipv4 のアドレスを表しています。

Additional Information

注:静的に追加されていないルートが表示されている場合は、ICMPリダイレクトによって動的に追加されている可能性があります。これらのルートは、ESXi 経由では削除できません。
詳細は Internet Control Management Protocol Redirects をご参照ください。


固定ルートを正常に追加するには、ホストの VMkernel ポートのいずれかを経由して指定されているルータへの直接サブネット アクセス権限がそのホストに付与されている必要があります。その権限がない場合は、ゲートウェイ ルータと通信することができず、次のエラーが報告されます。

ゲートウェイ アドレス x.x.x.x にルーティングできません。そのサブネットへのルートは存在しません

たとえば、ゲートウェイ ルータ xx.xx.xx.xx を介して ##.##.##.#/24 ネットワークにルーティングする場合、そのホストには、xx.xx.xx.xx/24 ネットワークで構成されている VMkernel ポートが必要です。この VMkernel ポートが存在しない場合、xx.xx.xx.x と通信してこの固定ルートに関連するトラフィックを転送することはできません。

ホストのルーティング テーブルに、このネットワークのエントリが Local Subnet Access ネットワークとして含まれるようにする必要があります。これを確認するには、esxcfg-route -l コマンドを実行します。

2 つのデフォルト ゲートウェイを設定することはできないため、VMkernel の既存のサブネット用に新しいゲートウェイを追加することはできません。前述の例において、##.##.##.#/24 ネットワークの新規ゲートウェイを追加しようとすると、次のようなエラーが発生します。

ネットワーク x.x.x.x/xx への重複するルートが見つかりました。まず古いルートを削除してください。

注:Auto Deploy でルートの構成時にカスタム ネットワーク エントリを作成する場合は、参照ホストからの応答ファイルを使用することをお勧めします。詳細については、vSphere Auto Deploy ドキュメントを参照してください。