仮想マシンのハードウェアを最新バージョンにアップグレードする（複数のバージョン）

Products

VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

この記事では、仮想マシンを最新のハードウェアバージョンにアップグレードする方法について説明します。

Symptoms:
免責事項：これは英文の記事「Upgrading a virtual machine to the latest hardware version (multiple versions) (1010675)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。

Environment

VMware vSphere 7.0.x

Resolution

仮想マシンのハードウェアバージョンを、使用中の ESXi の最新バージョンにアップグレードすることができます。
詳細については、「仮想マシンの互換性」を参照してください。

仮想ハードウェアをアップグレードするときには、次の点を考慮してください。

VMwareは、vCenter Server Applianceのハードウェアバージョンをアップグレードすることをお勧めしません。同様に、vCenter Server ApplianceのゲストOS内に追加バージョンのVMware Toolsを手動でインストールしないでください。
仮想マシンを最新のハードウェアバージョンにアップグレードすることは、物理的にはドライブをあるシステムから新しいシステムに取り換えることと同じです。その成功は、ハードウェアの変更が発生したと認識するゲストOS側の回復力に依存します。新しいバージョンで公開されている新機能が不要な場合は、仮想ハードウェアバージョンをアップグレードすることをお勧めしません。
仮想マシンの仮想ハードウェアバージョンをアップグレードする前に、アップグレード後に問題が発生した場合に備えて、仮想マシンのスナップショットまたはバックアップを作成してください。
このプロセスを自動化する場合は、仮想マシンのアップグレードで vCenter Update Manager を使用することを検討してください。詳細については、『Installing and Administering VMware vSphere Update Manager guide』の「Understanding Update Manager」セクションを参照してください。
vCenter Update Manager は、仮想マシンのアップグレードを実行する前に、自動スナップショットを取得します。詳細については、『VMware vSphere 5.1 vSphere Upgrade guide』の「Perform an Orchestrated Upgrade of Virtual Machines with vSphere Update Manager」セクションを参照してください。
仮想ハードウェアをアップグレードする際、vCenter Server または ESXi/ESX ホストでダウンタイムを設ける必要はありません。仮想マシンの場合、唯一の大きなダウンタイムは、ゲスト OS をシャットダウンして再起動する時間です。

注：ESXi 5.5以降では、次回のゲストOSの再起動に備えてハードウェアバージョンのアップグレードをスケジュールできます。

ESXi 3.5から新しいハードウェアバージョンにアップグレードすると、NIC構成が失われることがあります。この問題を回避するには、ハードウェアバージョンのアップグレードを開始する前に、最新バージョンのVMware Toolsが仮想マシンで実行されていることを確認してください。
VMware Toolsをアップグレードし、必要に応じて再起動します。詳細については、「Installing VMware Tools in vSphere (2004754)」を参照してください。

注：ベンダーがサポートするopen-vm-toolsがゲストにインストールされているLinuxディストリビューションまたはFreeBSDリリースを実行しているゲストを除き、仮想ハードウェアをアップグレードする前にVMware Toolsをアップグレードしてください。

仮想ハードウェアをアップグレードする前に:

仮想マシンのバックアップまたはスナップショットを作成します。
VMware Tools をアップグレードします。VMware Tools をアップグレードする前に、Microsoft Windows 仮想マシン上で仮想ハードウェアをアップグレードすると、仮想マシンのネットワーク設定が失われる可能性があります。
アクセスできない仮想ディスク、CD-ROM、ISOイメージなどがない状態で、仮想マシンが正常で使用可能であることを確認します。
vSphere Client または vSphere Web Client から仮想マシンを選択し、サマリ タブをクリックして、仮想ハードウェアのバージョンを判別します。互換性 フィールドの VM バージョン ラベルに、仮想ハードウェアのバージョンが表示されます。
vSphere Client を使用している場合、9以上のハードウェアバージョンはサポートされていません。

単一の仮想マシン上での仮想ハードウェアのアップグレード

単一の仮想マシンの仮想ハードウェアをアップグレードするには:

注: vSphere 5.5 環境の場合、仮想ハードウェアをバージョン 10 にアップグレードするには、vSphere Web Client を使用する必要があります。ハードウェアバージョン 10 上の vSphere Client から ESXi ホストまたは vCenter Server に直接して、仮想マシンの設定を編集することはできません。vSphere Client を使用して ESXi ホストに直接接続して、仮想マシンの設定を編集しようとすると、次のようなエラーが表示されます。

vSphere Client を使用してバージョン 10 以降の仮想マシンの設定を編集することはできません。vSphere Web Client を使用してこの仮想マシンの設定を編集してください。

vSphere Client または vSphere Web Client を起動して、vCenter Server にログインします。
仮想マシンをパワーオフします。
仮想マシンを右クリックして、メニューオプションを選択して仮想ハードウェアをアップグレードします。
- vSphere Client の場合、オプションは 仮想ハードウェアのアップグレード です。
- vSphere Web Client の場合、オプションは 互換性 > VM 互換性のアップグレード です。
  
  仮想ハードウェアは、サポートされている最新のバージョンにアップグレードされます。
  
  注: 仮想ハードウェアのアップグレード または VM 互換性のアップグレード オプションは、仮想マシンの仮想ハードウェアが、サポートされている最新のバージョンでない場合にだけ表示されます。
はいをクリックして、仮想ハードウェアのアップグレードを続行します。
仮想マシンをパワーオンします。

注: 仮想マシンに Microsoft Windows ゲスト OS がある場合、このオペレーティングシステムによって新しいデバイスの検出、デバイスの構成が行われ、ゲスト OS を再起動するように指示されます。不明なデバイスが認識された場合は、デバイスを手動で構成するようにオペレーティングシステムから指示されます。
Windows ゲスト OS の場合、ゲスト OS を再起動して変更を反映させます。

複数の仮想マシンでの仮想ハードウェアのアップグレード

仮想マシンタブを使用すると、1 度の操作で複数の仮想マシン上で仮想ハードウェアをアップグレードできます。

注: vSphere 5.5 環境の場合、仮想ハードウェアをバージョン 10 にアップグレードするには、vSphere Web Client を使用する必要があります。ハードウェアバージョン 10 上の vSphere Client から ESXi ホストまたは vCenter Server に直接して、仮想マシンの設定を編集することはできません。vSphere Client を使用して ESXi ホストに直接接続して、仮想マシンの設定を編集しようとすると、次のようなエラーが表示されます。

vSphere Client を使用してバージョン 10 以降の仮想マシンの設定を編集することはできません。vSphere Web Client を使用してこの仮想マシンの設定を編集してください。

複数の仮想マシン上で仮想ハードウェアをアップグレードするには:

vSphere Client または vSphere Web Client を起動して、vCenter Server にログインします。
アップグレードする仮想マシンを含むホストまたはクラスタを選択します。
仮想マシン タブをクリックします。
アップグレードする仮想マシンを選択してパワーオフします。
選択したものを右クリックします。
仮想ハードウェアのアップグレード を選択して、はいをクリックします。
仮想マシンをパワーオンします。

注: Microsoft Windows ゲスト OS の場合、このオペレーティングシステムによって新しいデバイスの検出、デバイスの構成が行われ、ゲスト OS を再起動するように指示されます。不明なデバイスが認識された場合は、デバイスを手動で構成するようにオペレーティングシステムから指示されます。
Windows ゲスト OS の場合、ゲスト OS を再起動して変更を反映させます。

仮想マシンが最新のハードウェアバージョンにアップグレードされたことを確認する

仮想マシンが最新のハードウェアバージョンにアップグレードされたことを確認するには:

以前のバージョンの ESXi/ESX のホストから最新バージョンの ESXi/ESX のホストに仮想マシンを移行します。詳細については、『vCenter Server and Host Management guide』の「Migrating Virtual Machines」セクションを参照してください。
仮想マシンをパワーオンします。
必要に応じて、VMware Tools をアップグレードして再起動します。詳細については、「Installing VMware Tools in vSphere (2004754)」を参照してください。

注: VMware Tools のアップグレードは、仮想ハードウェアのアップグレードより先に行う必要があります。OSベンダーがサポートするopen-vm-toolsがOSにインストールされているLinux OSでは、VMware Toolsのアップグレードは不要です。
仮想マシンをシャットダウンして、仮想ハードウェアをアップグレードします。
仮想マシンをパワーオンします。

注: 場合によっては、仮想マシンをパワーオンした後で再起動する必要があります。
すべての仮想マシンのネットワーク設定（IP、DHCP、DNS など）が正しいことを確認します。

注:
- ダイナミック DNS を使用している場合、一部の Windows バージョンでは、ipconfig /registerdns コマンドを実行する必要があります。
- DHCP を使用している場合、ハードウェアアップグレード中に仮想 NIC の MAC アドレスが変更されるため、新しい IP アドレスが割り当てられることがあります。静的に割り当てられた DHCP アドレスを使用している場合、仮想ハードウェアをアップグレードする前に、使用していた IP アドレスに新しい MAC アドレスを確実に割り当ててください。

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Additional Information

VMware Skyline Health Diagnostics for vSphere - FAQ

VMware Tools と仮想ハードウェアは、各仮想マシン内から手動でアップグレードできます。または、VMware vCenter Update Manager を使用できます。

VMware Tools と仮想ハードウェアを手動でアップグレードする方法については、次を参照してください。

vCenter Update Manager を使用して VMware Tools と仮想ハードウェアをアップグレードする方法については、VMware vCenter Update Manager のマニュアルを参照してください。

更新に関するベストプラクティスについては、次を参照してください。

注: 仮想マシンの互換性の設定により、仮想マシンで使用できる仮想ハードウェア（ホストで使用できる物理ハードウェアに対応）が決まります。さまざまな互換性レベルで使用可能なハードウェアを確認、比較すると、使用環境内の仮想マシンをアップグレードするかどうかを決める上で役立ちます。

詳細については、『vSphere 6.7 Virtual Machine Administration guide 』の「Hardware Features Available with Virtual Machine Compatibility Setting」セクションを参照してください。
Upgrading a virtual machine to the latest hardware version (multiple versions)