Symptoms:
サマリ
このアラートは、vSAN クラスタの一部である ESXi ホストで、内部 vSAN メモリ (LSOM) または フラッシュ デバイス(SSD)が、事前定義された輻輳しきい値(congestion Threshold)を超えたと判定された場合に送信されます。
このアラートの例は、次のとおりです。
LSOM Memory Congestion State: Exceeded. congestion Threshold: 200 Current Congestion: 201.
LSOM SSD Congestion State: Exceeded. congestion Threshold: 200 Current Congestion: 201.
vSAN の輻輳は、ストレージ サブシステムの下位レイヤーで I/O 速度が、上位レイヤーの I/O 速度に追いつけなくなった場合に発生します。
Local Log Structured Object Management (LSOM) は、物理ディスク レベル(フラッシュ デバイスおよび磁気ディスクの両方)で機能する vSAN の内部コンポーネントです。LSOM は、コンポーネントの読み取りキャッシュと書き込みバッファも処理します。
SSD は、vSAN ディスク グループのキャッシュ デバイスです。
LSOM メモリの輻輳状態および LSOM SSD の輻輳状態は、フラッシュ デバイス レイヤーへの書き込み速度を低下させるように vSAN が仮想マシンで意図的に遅延を導入した場合に発生します。
影響
輻輳が観測される期間においては、仮想マシンで長い遅延が発生します。
vSAN はスロットリング メカニズムを使用してすべてのレイヤーが確実に同じ I/O 速度で実行するようにするため、短期間の輻輳が発生する場合があります。
輻輳の値は、大きいと遅延を示すため、小さい方が望ましいです。ただし、通常は輻輳が長期化することはなく、ほとんどの場合は輻輳がゼロに近くなります。