vSphere 5.x で標準 vSwitch に複数 NIC の vMotion をセットアップする
vSphere 5.x で標準 vSwitch に複数 NIC の vMotion をセットアップするには:
- vSphere Client にログインして、インベントリ パネルからホストを選択します。
- [構成] タブをクリックし、[ネットワーク] を選択します。
- [ネットワークの追加] をクリックし、接続タイプとして [VMkernel] を選択します。
- [次へ] をクリックします。
- 2 つ以上の NIC を、必要な標準スイッチに追加します。新しい vSphere 標準スイッチを作成するか、既存の vSwitch を使用します。
注:物理イーサネット環境に接続する場合、すべてのアダプタが同じネットワーク上にあることを確認します。アダプタが複数のスイッチにわたって分割されている場合、全てのアダプタはこれらのスイッチ間で通信できる必要があります。
- VMkernel ポート グループの名前(
vMotion-01
など)を指定し、必要に応じて VLAN ID を割り当てます。 - [このポート グループを vMotion で使用] をクリックし、[次へ] をクリックします。
- IP アドレスとサブネット マスクを構成してから、[次へ] をクリックします。
- vSwitch の [プロパティ] タブをクリックし、
vMotion-01
ポート グループを選択して、[編集] をクリックします。 - [NIC チーミング] タブをクリックします。
- [フェイルオーバーの順序] で、[スイッチのフェイルオーバー順序の置き換え] を選択します。
- 最初のアダプタ(
vmnic1
など)を active
として構成し、2 番目のアダプタ(vmnic3
など)を standby
に移動します。 - [OK] をクリックします。
- [vSwitch のプロパティ] で、[追加] をクリックして 2 番目の VMkernel ポート グループを作成します。
- VMkernel ポート グループの名前(
vMotion-02
など)を指定し、必要に応じて VLAN ID を割り当てます。
注:vMotion に関わる両方の VMkernel インターフェイスが、同じ IP サブネットの IP アドレスを持っていることを確認します。
- [このポート グループを vMotion で使用] をクリックし、[次へ] をクリックします。
- IP アドレスとサブネット マスクを構成してから、[次へ] をクリックします。
- vSwitch の [プロパティ] タブをクリックし、
vMotion-02
ポート グループを選択して、[編集] をクリックします。 - [NIC チーミング] タブをクリックします。
- [フェイルオーバーの順序] で、[スイッチのフェイルオーバー順序の置き換え] を選択します。
- 2 番目のアダプタ(
vmnic3
など)を active
として構成し、最初のアダプタ(vmnic1
など)を standby
に移動します。 - vSwitch の [プロパティ] タブをクリックします。各 vMotion ポート グループを順番に選択し、active と standby のアダプタが相互に逆になっていることを確認します。
vSphere 5.x で分散 vSwitch に複数 NIC の vMotion をセットアップする
vSphere 5.x で分散 vSwitch に複数 NIC の vMotion をセットアップするには:
- vSphere Client にログインし、[ネットワーク インベントリ] をクリックします。
- [新しい vSphere Distributed Switch] をクリックし、[バージョン 5.0.0] を選択します。
- 分散スイッチに名前(
Multi-NIC-vMotion
など)を付けます。 - 2 つ以上のアップリンク ポートをスイッチに割り当ててから、[次へ] をクリックします。
- 各ホストの物理アダプタを選択してから、[次へ] および [終了] をクリックします。
注:物理イーサネット環境に接続する場合、すべてのアダプタが同じネットワーク上にあることを確認します。アダプタが複数のスイッチにわたって分割されている場合、全てのアダプタはこれらのスイッチ間で通信できる必要があります。
- 作成したばかりの分散スイッチを展開し、[dvPortGroup] をクリックして、[設定の編集] をクリックします。
- dvPortgroup に名前(
vMotion-01
など)を付けます。 - [VLAN] をクリックし、必要に応じて VLAN ID を割り当てます。
- [チーミングおよびフェイルオーバー] タブをクリックし、[dvUplink1] を
Active Uplink
として構成し、[dvUplink2] を Standby Uplink
に移動します。 - [分散 vSwitch] を右クリックしてから、[新規ポート グループ] をクリックします。
- dvPortgroup に名前(
vMotion-02
など)を付けます。 - [VLAN] をクリックし、必要に応じて VLAN ID を割り当ててから、[次へ] および [終了] をクリックします。
- 2 番目に作成したポート グループを選択してから、[チーミングおよびフェイルオーバー] タブをクリックします。
- [dvUplink2] を
Active Uplink
として構成し、[dvUplink1] を Standby Uplink
に移動します。 - [ホストおよびクラスタ インベントリ] タブをクリックし、ホストのネットワークを選択して、[vSphere Distributed Switch] をクリックします。
- [仮想アダプタの管理] をクリックし、[追加] をクリックします。
- [新規仮想アダプタ] オプションを選択します。
- 仮想アダプタのタイプとして [VMkernel] を選択します。
vMotion-01
ポート グループを選択し、[このポート グループを vMotion で使用] を選択して、[次へ] をクリックします。- IP アドレスとサブネット マスクを構成してから、[次へ] および [終了] をクリックします。
- 別の仮想アダプタを追加してから、
vMotion-02
ポート グループを選択します。 - [分散 vSwitch] で、VMKernel ポート
vmk1
および vmk2
の各 dvportgroup を順番に選択し、active と standby アップリンクが相互に逆になっていることを確認します。
注:vMotion に関わる両方の VMkernel インターフェイスが、同じ IP サブネットの IP アドレスを持っていることを確認します。
これらの構成を変更すると、vMotion を開始したときに、複数の NIC ポートが使用されます。1 台の仮想マシンのみで vMotion を実行する場合でも、両方のリンクが使用されます。
vMotion 専用のリンクがない場合は、Network I/O Control の使用を検討してください。vMotion でリンクがいっぱいになってしまう可能性があります。Network I/O Control をセットアップして、正しい共有メモリ量を割り当てた場合、各タイプのトラフィックは割り当て済みのものになります。
注:vMotion および IP ベースのストレージ トラフィックはルーティングしないでください。そうすると遅延の問題が発生します。内部/プライベート サブネットは、特定タイプのトラフィック専用で一意である限り機能することができます。ルーティングされた IP ストレージはサポートされていません。VMware が発行された IP ベースのストレージ構成に対する推奨事項に従ってください。
注:複数 NIC の vMotion 構成では、1 つの VMkernel ポート グループが標準スイッチに存在し、もう 1 つが分散スイッチに存在する場合があります。
追加情報
注:前述のリンクは 2014 年 1 月 23 日時点のものです。リンクが切れているのに気づいた場合はご連絡ください。VMware の担当者がリンクをアップデートします。