vSAN パフォーマンス診断で、「ベンチマークに対する未処理 IO は希望の目標を達成するのに最適ではない可能性があります (The outstanding IOs for the benchmark might not be optimal to achieve the desired goal)」が表示される
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vSAN パフォーマンス診断で、「ベンチマークに対する未処理 IO は希望の目標を達成するのに最適ではない可能性があります (The outstanding IOs for the benchmark might not be optimal to achieve the desired goal)」が表示される

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Article ID: 314017

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VMware vSAN

Issue/Introduction

この記事では、vSAN パフォーマンス診断において「ベンチマークに対する未処理 IO は希望の目標を達成するのに最適ではない可能性があります (The outstanding IOs for the benchmark might not be optimal to achieve the desired goal)」というメッセージが表示される理由と、この問題を解決する方法について説明します。

Symptoms:
免责声明:本文为 vSAN performance diagnostics reports: "The outstanding IOs for the benchmark might not be optimal to achieve the desired goal" (2150017) 的翻译版本。尽管我们会不断努力为本文提供最佳翻译版本,但本地化的内容可能会过时。有关最新内容,请参见英文版本。 

vSAN パフォーマンス診断で、次のメッセージが表示される。

ベンチマークに対する未処理 IO は希望の目標を達成するのに最適ではない可能性があります (The outstanding IOs for the benchmark might not be optimal to achieve the desired goal)

Environment

VMware vSAN 6.6.x

Cause

このメッセージは、ベンチマークによってキューに入れられた未処理 IO が希望の目標に対して少なすぎるか多すぎること、つまりベンチマークのワークロードが希望の目標に対して不十分か多すぎることを意味しています。
詳細なパフォーマンス グラフで、このエラーがどのように検出されるかについて説明します。グラフは、vSAN - 仮想マシン消費における未処理 IO(すなわち vSAN クラスタ全体の未処理 IO)のプロットと、予想されるしきい値との比較を示した可能性のあるものです。以下にスクリーンショットを示します。



また詳細なグラフには、vSAN ディスク グループ レイヤーでの「遅延 IO の割合」または仮想マシン レイヤーでの「遅延 IOPS の数」、および予想されるしきい値との比較が表示される場合もあります。また詳細なグラフでは、vSAN バックエンドとディスク グループを比較し、vSAN バックエンドの待ち時間がディスク グループの待ち時間よりも非常に大きいことを示すことがあります。これは、ベンチマークによって発行された未処理 IO の数が多いため、vSAN DOM Component Manager レイヤーに大量のキューが発生していることを意味します。

Resolution

この問題を解決するにはどうすればよいですか?
この例外が発生した場合の対処方法は、パフォーマンス評価の希望の目標に従って vSAN クラスタで実行しているベンチマークのワークロードを調整することです。より高い IOPS またはより高いスループットを達成するには、未処理 IO の数を増やす必要がある可能性があります。待ち時間を短くするには、未処理 IO の数を減らす必要がある可能性があります。以下でさらに詳しく説明します。
·        目標が IOPS の最大化またはスループットの最大化である場合、大きな数の未処理 IO(理想的にはクラスタ内のホストあたり 2 つ以上)を実行するようにベンチマークを設定する必要があります。たとえば、4 ノード クラスタの場合、ベンチマークはワークロード内で累積数 8 の未処理 IO を駆動しなければなりません(さらに多い方が望ましい)。そうでいと、IO を処理するすべてのストレージ デバイスをビジー状態に保つための並行 IO の数がシステム上で不足することになります。両方の目標を達成するには、システムで vSAN ディスク グループの輻輳が発生するまでベンチマークの未処理 IO の数を増やす必要があります (KB 2150012)。そうでないと、ベンチマークの結果(IOPS またはスループット)を高くすることができません。ベンチマークで特に未処理 IO を調整できない場合は、クラスタ上の仮想マシンの数を増やして未処理 IO の数を増やすことができます。
·        目標が待ち時間の最小化である場合、小さな数の未処理 IO(理想的にはホストあたり 1 つ)を実行するようにベンチマークを設定する必要があります。そうでないと、IO によってキューが異なるレイヤーに作成され、待ち時間が長くなることがあります。ベンチマークで特に未処理 IO を調整できない場合は、クラスタ上の仮想マシンの数を減らして未処理 IO の数を減らすことができます。
HCIBench でこのパラメータを設定するにはどうすればよいですか?
 
HCIBench の [Vdbench パラメータ ファイルの生成] ページでディスクあたりのスレッド数のパラメータを設定してください。
·        目標が IOPS の最大化とスループットの最大化の場合は、少なくともディスクあたり 2 つのスレッドが必要です。
·        目標が遅延時間の最小化の場合は、ディスクあたり 1 つのスレッドが必要です。
または、HCIBench の「EASY RUN」モードを使用します。