この問題を解決するにはどうすればよいですか?この例外が発生した場合の対処方法は、パフォーマンス評価の希望の目標に従って vSAN クラスタで実行しているベンチマークのワークロードを調整することです。より高い IOPS またはより高いスループットを達成するには、未処理 IO の数を増やす必要がある可能性があります。待ち時間を短くするには、未処理 IO の数を減らす必要がある可能性があります。以下でさらに詳しく説明します。
· 目標が
IOPS の最大化または
スループットの最大化である場合、大きな数の未処理 IO(理想的にはクラスタ内のホストあたり 2 つ以上)を実行するようにベンチマークを設定する必要があります。たとえば、4 ノード クラスタの場合、ベンチマークはワークロード内で累積数 8 の未処理 IO を駆動しなければなりません(さらに多い方が望ましい)。そうでいと、IO を処理するすべてのストレージ デバイスをビジー状態に保つための並行 IO の数がシステム上で不足することになります。両方の目標を達成するには、システムで vSAN ディスク グループの輻輳が発生するまでベンチマークの未処理 IO の数を増やす必要があります (
KB 2150012)。そうでないと、ベンチマークの結果(IOPS またはスループット)を高くすることができません。ベンチマークで特に未処理 IO を調整できない場合は、クラスタ上の仮想マシンの数を増やして未処理 IO の数を増やすことができます。
· 目標が
待ち時間の最小化である場合、小さな数の未処理 IO(理想的にはホストあたり 1 つ)を実行するようにベンチマークを設定する必要があります。そうでないと、IO によってキューが異なるレイヤーに作成され、待ち時間が長くなることがあります。ベンチマークで特に未処理 IO を調整できない場合は、クラスタ上の仮想マシンの数を減らして未処理 IO の数を減らすことができます。
HCIBench でこのパラメータを設定するにはどうすればよいですか? HCIBench の [Vdbench パラメータ ファイルの生成] ページでディスクあたりのスレッド数のパラメータを設定してください。
· 目標が IOPS の最大化とスループットの最大化の場合は、少なくとも
ディスクあたり 2 つのスレッドが必要です。
· 目標が遅延時間の最小化の場合は、
ディスクあたり 1 つのスレッドが必要です。
または、HCIBench の「EASY RUN」モードを使用します。