注: ESX/ESXi 環境では、静的な MAC アドレスと動的な MAC アドレスのアドレス範囲が異なります。動的 MAC アドレスが割り当てられていた以前の仮想マシンの MAC アドレスをそのまま流用して静的に割り当てようとすると、問題が発生することがあります。
以前に使用していた動的 MAC アドレスを使用して仮想マシンを構成しない</u>ようにしてください。以前に使用していた動的 MAC アドレスを使用して仮想マシンを構成すると、その構成が修正されるまで、vCenter の当該仮想マシンの構成を変更できなくなることがあります。
再起動後も MAC アドレスの変更が保持されるようにするには、仮想マシンの .vmx 構成ファイルの MAC アドレス情報を追加または変更します。
ESX/ESXi ホスト上の .vmx ファイルに対する MAC アドレス情報の追加または変更
仮想マシンの MAC アドレスを追加または変更するには、次の手順を実行します。
- 仮想マシンをシャットダウンします。
- 仮想マシンを右クリックして、インベントリから削除 をクリックします。
- ESX/ESXi ホスト上のコンソール セッションに root ユーザーとしてログインします。詳細については、Tech Support Mode for Emergency Support (1003677) を参照してください。
- 仮想マシンのホーム ディレクトリに移動します。
# cd /vmfs/volumes/DatastoreName/VMFolderName
- 次のコマンドを使用して、既存の仮想マシンの .vmx 構成ファイルのバックアップを作成します。
# cp vmname.vmx vmname.vmx.old
- vi または nano などのエディタで .vmx 構成ファイルを開いて、次のエントリを追加または変更します。
ethernetN.checkMACAddress = “false”
ethernetN.addressType = “static”
ethernetN.Address = “XX:XX:XX:XX:XX:XX″
ここで、XX:XX:XX:XX:XX:XX は、仮想マシンの新規 MAC アドレスです。
注:詳細については、「Editing files on an ESX host using vi or nano (1020302)」を参照してください。
- 仮想マシンをインベントリに再登録します。詳細については、「Registering or adding a virtual machine to the inventory (1006160)」を参照してください。
- 仮想マシンを起動します。
GUI 経由の .vmx ファイルの編集
GUI を使用して仮想マシンの MAC アドレスを変更するには、次の手順を実行します。
- 仮想マシンをシャットダウンします。
- 仮想マシンを右クリックして、インベントリから削除 をクリックします。
- データストア ブラウザを使用して、仮想マシンの .vmx 構成ファイルをデスクトップにダウンロードします。
- プレーン テキスト エディタで .vmx 構成ファイルを開いて、次のエントリを追加または変更します。
ethernetN.checkMACAddress = “false”
ethernetN.addressType = “static”
ethernetN.Address = “XX:XX:XX:XX:XX:XX″
ここで、XX:XX:XX:XX:XX:XX は、仮想マシンの新規 MAC アドレスです。
- データストア ブラウザを使用して、新規の(変更された).vmx ファイルを元の場所(データストア)にアップロードします。
- vmname.vmx.old などの名前で、元の .vmx ファイルのバックアップ用コピーを作成しておきます。
- 仮想マシンをインベントリに再登録します。詳細については、「Registering or adding a virtual machine to the inventory (1006160)」を参照してください。
- 仮想マシンを起動します。