この記事には、ESXi 5.x へのアップグレード時に役立つ情報の概要が記載されています。
この記事には、ESXi 5.0 へのアップグレード手順は含まれていません。ESX/ESXi 3.x または 4.x からのアップグレードの詳細については、 ESXi 5.0 へのアップグレードのベスト プラクティス (2005102) (Best practices for upgrading to ESXi 5.0 (2005102)) を参照してください。
注:この記事は、適用しようとしている更新についてのドキュメントをお読みいただいていることを前提としています。詳細については、『VMware ESXi 5.0 リリース ノート』および『vSphere アップグレード ガイド』を参照してください。このドキュメントには、確実な情報が含まれています。同ガイドとこの記事との間に相違がある場合は、ガイドの内容が正しいと判断してください。
免責事項: これは英文の記事 「Methods of upgrading to ESXi 5.0 (2004501)」の日本語訳です。
記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。
最新情報は英語版の記事で参照してください。
VMware では、ESX/ESXi ホストをアップグレードする方法をいくつか提供しています:
vSphere Update Manager は、クラスタ化されたホスト、仮想マシン、およびゲスト OS にアップグレード、移行、更新、およびパッチ適用を実行する堅牢なソフトウェアです。Update Manager は、ホストと仮想マシンのアップグレードを組織的に調整します。サイトで vCenter Server を使用している場合は、Update Manager を使用することをお勧めします。
ホストの組織的なアップグレードの実施方法については、『vSphere アップグレード ガイド』の「vSphere Update Manager を使用したホストのアップグレードまたは移行」を参照してください。仮想マシンの組織的なアップグレードの実施方法については、『vSphere アップグレード ガイド』の「vSphere Update Manager を使用した、仮想マシンの組織的アップグレードの実行」を参照してください。Update Manager に関する詳細なドキュメントについては、『VMware vSphere Update Manager のインストールと管理』を参照してください。
注:Update Manager 5.0 は、ESX ホストのより新しいバージョンの ESX へのアップグレード(たとえば、ESX 4.0 から ESX 4.1 へ)をサポートしていません。サポートされているのは、ESX/ESXi 4.x から ESXi 5.0 へのアップグレードのみです。
CD/DVD または USB フラッシュ ドライブにある ESXi インストーラの ISO イメージを使用した、対話的なアップグレードまたは移行
ESXi 5.0 インストーラを CD/DVD または USB フラッシュ ドライブから実行して、アップグレードや移行を対話的に行うことができます。ホストの数が少ない場合はこの方法が適しています。このインストーラはフレッシュ インストールと同じように動作しますが、ESX/ESXi 4.x インストールがすでに含まれているターゲット ディスクを選択すると、ホストは 5.0 にアップグレードされます。また、可能な場合は、いくつかの既存のホスト設定や構成ファイルを移行するかどうか、および既存の VMFS データストアを保持するかどうかを選択できます。
詳細については、『vSphere アップグレード ガイド』の「ホストの対話型アップグレードまたは移行」を参照してください。
アップデート スクリプトを実行して、ホストを ESX/ESXi 4.x から ESXi 5.0 にアップグレードまたは移行できます。スクリプトによるアップグレードは、複数のホストをデプロイするのに効率的な方法です。スクリプトを使用して、ESXi を CD、DVD、USB フラッシュ ドライブからアップグレードしたり、PXE 起動のインストーラからアップグレードできます。対話的なインストールからスクリプトを呼び出すこともできます。
詳細については、『vSphere アップグレード ガイド』の「スクリプトを使用した、ホストのインストール、アップグレード、または移行」を参照してください。
Auto Deploy は、vSphere 5.0 の新機能です。vCenter Server で管理されるホストを操作する場合、Auto Deploy は ESXi イメージをホストのハード ディスクにインストールするのではなく、ホストのメモリに直接読み込みます。ESX/ESXi 4.x ホストは、ホストのハード ディスクにソフトウェアをインストールする従来の方法でデプロイされるため、Auto Deploy を使用して ESX/ESXi 4.x ホストを ESXi 5.0 にアップグレードまたは移行することはできません。ホストが Auto Deploy でデプロイされた後、Auto Deploy を使用してホストをアップグレードしたりパッチを適用したりできます。これを行うには、ESXi のアップグレードやパッチ、ホスト構成プロファイル、VMware パートナーが提供するサードパーティ製のドライバや管理エージェント(オプション)が含まれている新しいイメージ プロファイルを使用してホストを再起動することによって、ホストの再プロビジョニングを行います。ESXi Image Builder CLI を使用すると、カスタム イメージを作成できます。「vSphere Auto Deploy を使用した、ホストの再プロビジョ
ニング」を参照してください。
ESXi 用の esxcli コマンドライン ユーティリティを使用すると、ESXi 5.0 ホストに対して更新やパッチの適用を実行できます。esxcli を使用して ESX/ESXi 4.x ホストを ESXi 5.0 にアップグレードすることはできません。このユーティリティには vSphere CLI が必要です。
詳細については、『vSphere アップグレード ガイド』の「esxcli コマンドを使用した、ホストのアップグレード」を参照してください。
注:esxupdate および vihostupdate ユーティリティは、ESXi 5.0 のアップグレードではサポートされません。
ESXi 5.0 のアップグレード方法のサマリ
次の表に、ESXi 5.0 のアップグレード方法をまとめます。
アップグレード方法 | ESX/ESXi 4.x から ESXi 5.x へのアップグレード |
vSphere Update Manager | はい |
CD、DVD、または USB ドライブからの対話的なアップグレード | はい |
スクリプトを使用したアップグレード | はい |
vSphere Auto Deploy | いいえ |
esxcli | いいえ |
サポートされる ESXi 5.0 へのアップグレード
ほとんどの場合、ESX 4.x から ESXi 5.0 への移行、または ESXi 4.x から ESXi 5.0 へのアップグレー
ドを直接行うことができます。
ESX/ESXi 4.x から ESXi 5.0 へのアップグレードまたは移行の詳細とサポート レベルは、アップグレードするホストと、使用するアップグレード方法によって異なります。
次の表に、さまざまなアップデート シナリオの概要を示します。
ESXi 5.0 へのアップグレードまたは移行のシナリオ | サポート |
ESX/ESXi 3.x ホスト | 直接アップグレードのサポート対象外。 バージョン 3.x の ESX および ESXi ホストをバージョン 4.x の ESX または ESXi にアップグレードしてから、それを ESXi 5.0 にアップグレードできます。vSphere 4.x のアップグレードに関するドキュメントを参照してください。 あるいは、ESXi 5.0 のフレッシュ インストールを行ったほうが、簡単でコスト効率も高いことがあります。 |
ESX 3.x から、ESXi 5.0 との互換性がないパーティション レイアウトでアップグレードされた ESX 4.x ホスト | サポート対象外。 VMFS パーティションは保持できません。アップグレードまたは移行が可能なのは、アップグレード対象のディスク上に最大で 1 つの VMFS パーティションが存在し、その VMFS パーティションがセクタ 1843200 以降から開始する場合だけです。フレッシュ インストールを実行してください。仮想マシンを保持するには、それらの仮想マシンを別のシステムに移行します。 |
vSphere Update Manager で移行またはアップグレードする ESX/ESXi 4.x ホスト | サポートあり。 詳細については、『vSphere アップグレード ガイド』の「vSphere Update Manager を使用したホストのアップグレードまたは移行」および『VMware vSphere Update Manager のインストールと管理』を参照してください。 |
対話型移行またはアップグレードを行う ESX/ESXi 4.x ホスト | サポートあり。 詳細については、『vSphere アップグレード ガイド』の「ホストの対話型アップグレードまたは移行」を参照してください。 インストーラのウィザードで、アップグレードするか、フ |
スクリプトを使用したアップグレードを行う ESX/ESXi 4.x ホスト | サポートあり。 詳細については、『vSphere アップグレード ガイド』の「スクリプトを使用した、ホストのインストール、アップグレード、または移行」を参照してください。 アップグレード スクリプトで、システム上でアップグレードするディスクを指定します。パーティション テーブルに互換性がないためにシステムを正しくアップグレードできない場合は、インストーラで警告が表示され、処理が続行されません。その場合は、フレッシュ インストールを実行してください。アップグレードまたは移行が可能なのは、アップグレード対象のディスク上に最大で 1 つの VMFS パーティションが存在し、その VMFS パーティションがセクタ 1843200 以降から開始する場合だけです。 |
SAN または SSD 上の 4.x ESX ホスト | 一部サポート。 通常の ESX 4.x ホストと同様にアップグレードできますが、ディスク上のパーティションを最適化するためのプロビジョニングは行われません。ホスト上のパーティション スキー |
CD または DVD を使用した対話型移行、スクリプトを使用した移行、または vSphere Update Manager による移行を行う、サービス コンソール .vmdk ファイルのない | サポート対象外。 サービス コンソールがない理由として最も可能性が高いのは、サービス コンソールが破損しているか、VMFS ボリュームを使用できないことです。VMFS が SAN 上にインストールされており、LUN にアクセスできない場合、VMFS ボリュームを使用できないことがあります。その場合、既存の ESX 4.x があるディスクをインストーラ ウィザードのディスク選択画面で選択すると、クリーン インストールを実行するように求められます。 |
CD または DVD を使用した対話型移行、スクリプトを使用した移行、または vSphere Update Manager による移行を行う、別途リリースされたドライバまたはその他のサードパーティ製カスタマイズを使用する ESX/ESXi 4.x ホスト | ESXi Image Builder CLI でサポート。 ホストがサードパーティ製の VIB やドライバなどでカスタマイズされている場合、標準の VMware インストーラ ISO を使用してアップグレードすると、それらのカスタマイズが失われ、システムが不安定になることがあります。その場合は、ESXi Image Builder CLI を使用して、該当する VIB や |