移動した仮想マシンの UUID の変更または保持
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移動した仮想マシンの UUID の変更または保持

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Article ID: 301544

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VMware Desktop Hypervisor VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

Symptoms:

免責事項: これは英文の記事 「Changing or keeping a UUID for a moved virtual machine (1541)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。


仮想マシンのファイルを新しい場所に移動しました。仮想マシンをパワーオンすると、VMware Workstation に仮想マシンの新しい一意の識別子(UUID)を作成するかまたは古い UUID を保持するかを尋ねるメッセージが表示されます。どうすればいいでしょうか。

 

Resolution

各仮想マシンには例外なく一意の識別子(UUID)が自動的に割当てられます。この UUID は SMBIOS システム情報記述子に保存されます。この識別子は、標準的な SMBIOS スキャン ソフトウェア(SiSoftware Sandra や IBM ユーティリティ smbios2 など)からアクセス可能で、物理コンピュータの UUID を使用するようにシステム管理に使用されます。

UUID は 128 ビットの整数です。この値は、8 番目と 9 番目の 16 進数の間をダッシュでつなぎ、それ以外は 16 バイトごとにスペースで区切られます。UUID のサンプルは次のようになります。

56 4d ef 2d 3f d4 14 e2-2e 04 c5 34 3a ec ee 65

UUID は物理コンピュータの識別子と仮想マシンの構成ファイルのパスを基に決められます。この UUID は仮想マシンをパワーオンまたはリセットすると生成されます。別の場所に仮想マシンを移動またはコピーしなければ、UUID は変わりません。

仮想マシンを移動またはコピーすると、仮想マシンを最初にパワーオンしたときに新しい UUID の作成または古い UUID の保持を選択するように求められることがあります。新しい UUID は、物理コンピュータの識別子と新しい場所にある仮想マシンの構成ファイルのパスを基に決められます。

新しい場所に移動またはコピーした仮想マシンをパワーオンすると、通常、次のメッセージが表示されます。

ESX/ESXi 3.x の場合

The virtual machine's configuration file has changed its location since its last poweron.  Do you want to create a new unique identifier (UUID) for the virtual machine or keep the old one?

  • Create
  • Keep
  • Always Create
  • Always Keep

ESX/ESXi 4.x、5.x の場合

Question (id = 0) : msg.uuid.altered:This virtual machine might have been moved or copied.
In order to configure certain management and networking features, VMware ESX needs to know if this virtual machine was moved or copied.

If you don't know, answer "I copied it".

  • Cancel
  • I moved it
  • I copied it

仮想マシンを移動した場合は、UUID を保持するように選択できます。この場合は、保持/移動しました を選択して OK をクリックし、仮想マシンのパワーオンを進めます。

仮想マシンを新しい場所にコピーした場合は、仮想マシンのコピー先で元の仮想マシンと同じ UUID を使用しているので新しい UUID を作成する必要があります。作成/コピーしました を選択して OK をクリックし、仮想マシンのパワーオンを進めます。

元の仮想マシンが複数の仮想マシンのテンプレートとして使用されている場合、仮想マシンの各コピーを最初にパワーオンするときに新しい UUID を作成するように選択できます。仮想マシンを構成し、テンプレートにする準備ができたら新しい場所に移動し、パワーオンします。パワーオン後にメッセージが表示されたら 常に作成 を選択して OK をクリックし、仮想マシンのパワーオンを進めます。仮想マシンを移動するたびに新しい UUID を作成するように仮想マシンがセット アップされます。仮想マシンのファイルを他の場所にコピーし、仮想マシンをパワーオフしてテンプレートとして使用します。

仮想マシンを何度も移動し、移動するたびに同じ UUID を保持する場合は、常に保持 を選択して OK をクリックし、仮想マシンのパワーオンを進めます。

常に保持 や 常に作成 の設定を変更する場合は、仮想マシンをパワーオフし、構成( .vmx)ファイルを編集します。 uuid.action = "create" または uuid.action = "keep" が含まれる行を削除します。 .vmx ファイルの編集のヒントについては、.vmx ファイルの編集のヒント (2092649) を参照してください。

上記に示したメッセージは表示されないこともあります。次の状況では、メッセージは表示されません。

  • uuid.bios = "" の行が仮想マシンの構成ファイルに存在しない。
  • uuid.bios = "" の行は存在するが、値が無効。
  • uuid.bios = "" の行は有効な値で存在し、 uuid.action = "keep" または uuid.action = "change" の行のいずれかが仮想マシンの構成ファイルに存在する。

仮想マシンをサスペンドおよびレジュームすると、UUID の生成プロセスがトリガされません。そのため、仮想マシンがサスペンドされたときに使用していた UUID は、仮想マシンをコピーまたは移動してもレジュームするときに使用されます。次回、仮想マシンを再起動してもメッセージが表示される場合は、新しい UUID の作成または既存の UUID の保持を選択できます。

仮想マシンの UUID の指定

:UUID が戻しないようにするため、UUID を変更する前に、仮想マシンから VMware Tools の削除が必要となる場合があります。

状況によっては、特定の UUID を仮想マシンに割り当てると効率的です。それには、生成した UUID 値を自動的にオーバーライドする必要があります。仮想マシンをパワーオフし、構成 ( .vmx) ファイルを編集して UUID パラメータの値を設定します。構成ファイルはテキスト エディタを使用して編集します。編集する行の形式を次に示します。

uuid.bios = ""

UUID 値は引用符で囲む必要があります。サンプルの構成行は次のようになります。

uuid.bios = "00 11 22 33 44 55 66 77-88 99 aa bb cc dd ee ff"

この行を構成ファイルに追加してから、仮想マシンをパワーオンします。仮想マシンを起動すると新しい UUID が使用されます。