アップグレード対象バージョンの情報を入手する
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リリースノートを読む
リリースノートにはアップグレード手順や注意事項が記載されています。
また、対象バージョンにて修正された問題や既知の問題が記載されています。
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インストールガイドを読む
更新を計画しているバージョンのシステム要件を参照し対象環境が要件を満たしているか確認します。
SMG 各種ドキュメント(リリースノート、管理者ガイド、インストールガイド、コマンドラインリファレンス)は以下URL にて公開しています。
SYMANTEC MESSAGING GATEWAY - 関連ドキュメント
アップグレード実行前の準備
コントロールセンターに保存されているデータを削減する。
ログ、隔離メッセージ、インシデントフォルダの情報を事前に削減することで、アップグレード作業にかかる時間が削減されます。
・「スパム検疫」内に保存されているスパムメッセージ
・「情報インシデント」、「検疫インシデント」内のメッセージ
・レポートデータ
"今すぐデータを削除"を実行
・ 各種ログデータのログレベルを"Warning"に変更
アップグレード作業前にデータ量を削減することで、アップグレード作業をスムーズに行えるだけではなく、アップグレード前に取得するバックアップファイルのサイズ削減が期待できます。
バックアップを作成する
アップグレードを実行する際には事前にバックアップを取得することを強く推奨します。
バックアップはアップグレード対象とは異なる場所に保存してください。
・リモートサーバー(FTP/SCP) を指定
・ローカルに保存した後にダウンロード
注意点1:
バックアップファイルは取得バージョンにのみリストアすることが可能です。
例:
SMG 10.7.3 環境にて取得したバックアップはSMG 10.7.3 環境にのみリストアが可能です。
SMG 10.7.3 以外の環境にリストアすることはできません。
注意点2:
メッセージ監査ログはバックアップ対象に含まれません。
コマンドラインコンソールより" mallog " コマンドを実行することでバックアップを取得することが可能です。
ロールバックの際の準備を行う
何らかの要因によりアップグレード作業が失敗した場合、アップグレード前の環境への復旧を行う必要があります。
・ 最新のバックアップが取得されていることを確認する。
・ 製品 OS リストア イメージ(ISO)を用意する。
・ ライセンスファイルを用意する。
SMG をVMWare Hypervisor 上のゲストOSとして運用している場合は、ゲストOS の電源を切った状態でスナップショットを取得することでも対応が可能です。
アップグレードを行う
注意点:
コントロールセンターとスキャナを分離して運用している場合は、最初にコントロールセンターのアップグレードを行ってください。
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コントロールセンターでSMG アップグレードプログラムをダウンロードします。
メニュー:
管理 - ホスト - バージョン - 更新 タブ
「ホスト」 を選択 (コントロールセンターまたはスキャナ)
「ダウンロードのみ」をクリック
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新規メッセージの受入を停止します。
メニュー:
管理 - ホスト - 設定 - (ホストを選択) - サービス タブ - MTA操作
項目: 着信メッセージを受け入れない
上記を選択後、「保存」をクリックします。
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メッセージがキューに残っていないか確認する
メニュー:
状態 - SMTP - メッセージキュー
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アップグレードを開始する
メニュー:
管理 - ホスト - バージョン - 更新 タブ
「ホスト」 を選択 (コントロールセンターまたはスキャナ)
「インストール」をクリック
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アップグレードが完了し、SMG の再起動が完了するまでお待ち下さい。
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コントロールセンターとスキャナを分離して運用している場合は、引き続きスキャナのアップグレードを行ってください。