Symantec では、定義エンジン (Eraser エンジン、AV エンジンなど) などの特定のコンテンツの更新において、予期せぬ問題の影響を軽減するために、これらの更新を段階的にロールアウトするシステムを導入しています。この文書では、段階的ロールアウトの概念、および段階的ロールアウト中にクライアントとマネージャが定義ファイルを受け取る方法について説明します。
段階的ロールアウトとは、特定のコンテンツの配信を、配信対象を限定して段階的に行うことで、予期しない問題が発生した際に影響を受けるクライアントの台数を少なくすることを目的にして開発された配信方法です。特定のバージョンの Symantec Endpoint Protection Manager (SEPM) を他のバージョンより先に更新することで実施されます。
段階的ロールアウトでの定義ファイルの配信方法:
例えば、12.1.5 (RU5) 以上のバージョンが段階的ロールアウトの対象バージョンであった場合、RU5 の SEPM に管理されている 12.1.1 (RU1) のバージョンのクライアントは、12.1.4 (RU4) の SEPM に管理されている RU1 のクライアントよりも早く、段階的ロールアウトで配信されたコンテンツの更新を受けます。注: 例で使用した SEPM のバージョンは、例として挙げたものであり、段階的ロールアウトで使用される SEPM のバージョンを必ずしも反映するものではありません。
なお、同一サイトを構成する SEPM に複数のバージョンが混在する環境はサポートされていないため、段階的ロールアウトが SEPM へ影響を与えることは想定されておりません。