VMware 仮想マシンからメモリダンプを取得する方法
- 仮想マシン (VM) がハングまたはクラッシュした場合、または VM で問題の兆候が確認された場合は、VMware vCenter、ワークステーション、または Fusion インターフェースに移動してスナップショットを作成します。または、VM を一時停止します。
- VM が存在するファイルの場所を参照します。この場所は、使用している VMware 製品によって異なる場合があります。VCenter で VM プロパティを使用してこの場所を確認する場合は、VM が存在するデータストアを右クリックしてデータストア内を表示します。
- VM と同じ名前のフォルダを探します。
- 上記のフォルダ内で、スナップショットファイルを探します。仮想マシンディレクトリ内には、スナップショットファイル (.vmsn) またはサスペンドファイル (.vmss) と、非モノリシックメモリファイル (.vmem) が保管されます。すべてのファイルで同じベース名 (servername-Snapshot3 など) が使用されますが、サフィックスが異なります (vmsn、vmss、vmem)。異なるスナップショット (servername-Snapshot1、servername-Snapshot2、servername-Snapshot3 など) が存在する場合は、日時スタンプを確認して、最新のスナップショットまたは一時停止に対応する正しいファイルを探してください。
- 存在するすべてのファイル (.vmsn、.vmss、.vmem) のコピーを、スナップショット用に保存します。vCenter では、ファイルを右クリックして[ダウンロード]を選択することにより、そのファイルをローカルマシンに保存することができます。ローカルマシンにダウンロードしたファイルを圧縮して、シマンテック社のサポートに送信してください。
これ以降の手順は、参考情報として紹介します。ユーザーがこの手順を実行する必要はありません。スナップショットファイルの変換処理は、シマンテック社のサポートが行います。
- スナップショットファイルと同じ場所に vmss2core.exe ユーティリティをコピーします。手順については Converting a snapshot file to memory dump using the vmss2core tool (2003941) を参照してください。
- コマンドラインを起動してスナップショットファイルの場所に移動し、次のコマンドを実行します。
Windows 8 または Windows Server 2012 VM のスナップショットファイルの場合は、次のコマンドを実行します。
vmss2core.exe -W8 snapshot.vmsn snapshot.vmem
より古い Windows OS のスナップショットファイルの場合は、次のコマンドを実行します。
vmss2core.exe -W snapshot.vmsn snapshot.vmem
Linux のスナップショットファイルの場合は、次のコマンドを実行します。
vmss2core.exe -N snapshot.vmsn snapshot.vmem
注: 「vmsn」は「vmss」に変更する必要がある場合があります。vmem ファイルは存在しない場合や不要な場合があります。
コマンドが正常に完了すると、WinDbg に対応した「memory.dmp」ファイルがコマンド出力として表示されます。
技術的な参照情報
Converting a snapshot file to memory dump using the vmss2core tool (2003941)
Identifying critical Guest OS failures within virtual machines (1003999)