SEP (Symantec Endpoint Protection) クライアントを含むベースイメージのクローンを作成して、複数の Windows コンピュータ (仮想マシンまたは物理コンピュータ) を配備しているが、SEPM (Symantec Endpoint Protection Manager) データベースでクライアント ID が重複し、クローンコンピュータが同一のクライアントとして SEPM に報告されてしまう。
さらに、SEPM のレポートで、1 つのクライアント名で複数のマシンからの脅威が表示される場合がある。これにより、ローカルのクライアントログに表示されるよりも多くの検出があると認識される可能性がある。
ベースイメージでクローンを作成する準備ができていない場合に、Symantec Endpoint Protection クライアントの ID が重複します。詳しくは クライアントのクローンを作成する を参照してください。
SEP 14.0 MP1 以降のマネージャとクライアントでは、conf.properties のオプションのパラメータを使用して重複 ID を自動的に修正できます。
注: これらの手順は、SEP 14.2 クライアントおよび Endpoint Protection Manager では機能しません。クライアントの登録ロジックが変更されたため、以下に説明する修復が動作しません。この問題は、Symantec Endpoint Protection 14.2 RU1 で修正されています。
SEP 14.0 MP1 以降での重複したハードウェア ID (HWID) の検出メカニズムは、SEPM の conf.properties に「scm.duplicatedhwkey.fix.enabled = true」を追加すると有効になります。 デフォルトは count=3、range=86400000 (ミリ秒単位で 24 時間) です。つまり、SEPM の応答コード 468 が特定のクライアントで 24 時間以内に 3 回トリガーされると、そのクライアントは重複しているとみなされ、470 の応答コードが返されます。 バージョン 14.0 MP1 以降のクライアントは、470 応答コードを受信すると自動的に ID を再生成してから、SEPM に登録を再試行します。
注: この設定は、重複が解消しベースイメージの問題が修正されるまでの間、一時的に使用してください。潜在的な副作用については Excessive duplicate clients appear in Endpoint Protection Manager を参照してください。この機能は、macOS や Linux クライアントには機能しません。
古いバージョンの SEP では、重複するクライアント ID の修復には、大まかに 3 つの手順が必要です (上記のとおり、以下の手順は SEP 14 MP1 以降では不要です) 。
この問題の影響を受けるシステムの IP アドレスまたは名前がわかっている場合は、このステップをスキップしてステップ 2 に進むことができます。複数の SEPM が存在する場合は、SEPM 間の複製関係を無効にして各 SEPM で以下の手順を実行します。 複製を再度有効化する前に、すべてのサーバーでこのプロセスを実行してください。
以下に挙げる前半のいくつかの手順で、対象のクライアントの SMC パスワード保護を無効にします。SMC パスワード保護を有効にしていない場合は、このセクションのステップ 4 までスキップします。
クライアント ID をリセットすると、SEPM のクライアントビューにオフラインの無効なクライアントが表示されたままになります。 これにより、ライセンス付与やレポートの作成に影響を与えることがあります。クライアントを削除する方法は 2 つあります。
文中に記載がある Readme.txt, SEPM Repair Tool, RepairClonedImage.exe, DuplicateHwIDFix.bat は 英語版技術文書 よりダウンロードしてください。
[英語文書] Repair duplicate client IDs on cloned Endpoint Protection clients