LiveUpdate Administrator (LUA) インフラストラクチャの設計、実装、管理を行う場合のベストプラクティスについて説明します。
以下のケースに該当する場合、LUA を使用することはお勧めしません。
シマンテック製品の更新をインターネットからダウンロードする場合、LiveUpdate クライアントがデフォルトで使用されます。LUA インフラストラクチャの設定と管理を行うと、シマンテック製品の更新処理が複雑になります。
LUA を使用することによる複雑さと LUA による帯域幅の使用からメリットを得るには、以下のガイドラインに従ってください。LUA の推奨使用事例については LiveUpdate Administrator をいつ使用するか を参照してください。
LUA の新しいバージョンには、ユーザーから報告された問題に対する修正プログラム、脆弱性を緩和するための機能、安定性とユーザビリティを改善するための拡張機能、各種の新機能が含まれています。 可能な場合は必ず、新しい LUA の配備環境で最新バージョンの LUA を使用してください。また、可能な限り早急に、現在の LUA サーバーを最新バージョンにアップグレードしてください。
最新バージョンの LUA については LiveUpdate Administrator をダウンロードする を参照してください。
リソースの競合やパフォーマンスに関する問題を防ぐため、以下のガイドラインに従ってください。
注: SEPM がインストールされているコンピュータに LUA をインストールすることはサポートされていません。
LUA では、大量の I/O 帯域幅とネットワーク帯域幅が使用されます。仮想デスクトップインフラストラクチャ (VDI) 環境では、多くの仮想マシン (VM) コンピュータ間で共有される、比較的高速なストレージが大量に使用される傾向があります。非常に高速な共有ストレージの速度は、単一のデスクトップハードドライブよりも大幅に高くなりますが、多くの場合、共有ストレージ上で稼働する個々の仮想マシンで使用できる I/O 帯域幅は、比較的低速なストレージを持つ物理マシン上で使用できる I/O 帯域幅よりも大幅に狭くなります。
I/O リソースとネットワークリソースに関する問題を防ぐため、LUA を仮想マシンにインストールする場合は、以下のガイドラインに従うことをお勧めします。
LUA を適切に機能させるには、非常に大量の空きディスク容量が必要になります。LUA でダウンロードと配布を行うすべてのコンテンツを保管するための十分なストレージを確保してください。 LUA サーバーのディスクを構成する場合は、以下のガイドラインに従ってください。
LUA サーバーをデイジーチェーン接続しないでください。詳細については Configure LiveUpdate Administrator to download updates from another Liveupdate Administrator を参照してください。
現在運用中の LUA を新しいバージョンにアップグレードを行う場合:
上書きアップグレードをおこなうと既存のコンテンツの変換等に時間がかかるため非常に長い時間が必要になります。
これを避けるためにも、LUA のアップグレードを行う場合には上書きでのアップグレードを行わず回復設定ファイルを使用した LUA の再インストールが推奨です。
詳細については Symantec LiveUpdate Administrator 2.3.11 ユーザーズガイド の [LiveUpdate Administrator の設定のバックアップと復元] を参照してください。
LUA では、スケジュール設定されている各種タスク (コンテンツのダウンロードと配布、ダウンロードして配布したコンテンツのパージ、データベースのメンテナンスなど) を処理するためのメモリとスレッドの量が制限されています。これらのリソースは、組み込みのテスト用配布センターと本番用配布センターでも共有されます。LUA のタスクを円滑に運用するには、以下のガイドラインに従ってください。
データベースのメンテナンスを毎週実行するようにスケジュールを設定してください。他のタスクをスケジュール設定する場合は、この週次データベースメンテナンスタスクと同時に実行されることがないように設定してください。
ネットワークを安定した状態に保つため、LUA の帯域幅の使用状況を定期的に監視してください。このセクションに記載されている情報に基づいて、帯域幅使用率に関する統計情報を、推定帯域幅使用率と比較することができます。