コマンドラインで DoScan.exe を使ってウイルススキャンを実行する方法を知りたい。
DoScan.exe は、Symantec Endpoint Protection (SEP) クライアントのスキャンを開始するためのコマンドラインインターフェースを提供します。DoScan.exe は手動・Windows タスクスケジューラまたはスクリプトによって起動できます。既定では DoScan.exe によって開始されるスキャンはクイックスキャンの設定を使用します。クイックスキャンでは、圧縮ファイル内のスキャンや (スキャン拡張機能とも呼ばれる) メモリ・感染しやすい場所・既知のウイルスやセキュリティリスクの場所はスキャンされません。これらをスキャンするには、これらのオプションを設定したスキャンを DoScan.exe が呼び出す必要があります。
注: DoScan.exe は Windows 上で実行する必要があり、スキャン機能は SEP クライアントに依存します。DoScan.exe では以下のコマンドラインオプションのみがサポートされ、利用可能です。
C:\Program Files (x86)\Symantec Endpoint Protection\DoScan.exe のハードリンクを使用して DoScan.exe を実行します。このリンクは C:\Program Files (x86)\Symantec\Symantec Endpoint Protection\<バージョン>\bin にある物理ファイルへのスタティックパスを提供します。
最後の \ は省略してください。\ をパスに使用しても、パスの最後の文字が \ であってはなりません。例えば以下のようになります。
DoScan.exe /ScanDir D:
/ScanDrive のオプションはなくなりました。代わりに /ScanDir を使用することができます。例えば、C ドライブ全体をスキャンする場合:
DoScan.exe /ScanDir C:
DoScan.exe [<スキャンファイル/フォルダ名>] [/F[ileList] "<ファイル名のリスト>"] [/ScanFile "<ファイル名>"] [/ScanDir "<フォルダ名>"] [/ScanName "<設定済みのスキャン名>"] [/L[ist]] [/C[mdLineScan] [/A[sync]|/Sync] [/Help]
SEP 14.x で利用可能なオプションは以下の通りです。
コマンドラインオプション | オプションの機能 |
"<スキャンファイル / フォルダ名>" | スキャンする 1 つのファイル / ScanFile "<ファイル名>"フォルダを指定します。 |
/ScanFile "<ファイル名>" | 指定されたファイルをスキャンします。複数の /ScanFile スイッチで複数のファイルを指定できます。 例: /ScanFile "%WinDir%\notepad.exe" /ScanFile "C:\Test" |
/ScanDir "<フォルダ名>" | 指定されたフォルダをスキャンします。複数の /ScanDir スイッチで複数のフォルダを指定できます。 例: /ScanDir "%WinDir%\System32" /ScanDir "%Temp%" /ScanDir "C:\Test" |
/ScanName "<設定済みのスキャン名>" | 指定されたローカルまたは管理者スキャンを実行します。 |
/L[ist] | このコンピューターに設定されているローカルおよび管理者用のスキャンをすべて一覧表示します。 |
/C[mdLineScan] | クイックスキャンを実行します。 |
/A[sync] | 非同期でスキャンを開始します。スキャンがバックグラウンドで実行されている間、コントロールを戻します。 |
/Sync | 同期してスキャンを開始します (デフォルト)。コマンドラインやスクリプトから DoScan を実行した場合、Doscan はスキャンが終了するまで応答がありません。 |
/H[elp] | コマンドラインヘルプを表示します。 |
14.x DoScan のログは C:\Programdata\Symantec\Symantec Endpoint Protection\[SEP バージョン]\Data\Logs\AV\ に記録されます。