Symantec Endpoint Protection Manager(以下SEPMと略)を古いバージョンから SEPM 14.3 RU1にアップグレードを行ったが、証明書の期限が切れてSEPMにログインできなくなった。
以下の事象が発生
Release : 14.3 RU1 以降
Component : Default-Sym
SEPMとクライアント間が暗号化に使用されている証明書はSQLServerとの暗号化にも利用されています。
この際にSQL Server側の証明書の期限切れの場合、DBへの接続ができなくなり、SEPMへのアクセスができなくなります。
以下のページで新しい自己署名の証明書の作り方の記載がありますが、この手順では実際の証明書の作成は証明機関へ提出が必要となります。
Use a signed certificate with Endpoint Protection Manager
そこでここでは便宜的に証明書を自己署名のopensslコマンドだけで作成を進める手順について記載します。
社内または外部の証明機関を利用している場合はそちらを利用して正しい証明書を作成してください。
opensslコマンドによる秘密鍵、証明書の作成手順
事前準備
作業前には証明書のバックアップやシステムバックアップを取得し復旧可能とすることを推奨させていただきます。
注: 8番目以降の手順の詳細についてはマニュアルの「クライアントとの通信を切断せずに管理サーバ上でサーバ証明書を更新する」もご参照下さい。
証明書が有効期間内であればSEPMのGUIからも作成可能です。
その場合は類似の技術情報をご参照ください。
SEP 14.3RU1以降: 証明書期限切れの通知メールでGUIから証明書を更新しても通知メールが届く
ここでは、別名データを持つ自己署名付き証明書の作成方法の例を記載します。
なお、コマンド例では証明書の期限を10年で作成しています。
期限やその他の設定内容についてはお客様の環境に合わせて調整してください。
引数や指定された値についてはopensslコマンドのマニュアルをご参照ください。
作業は作業用フォルダで行います。
この例では作業用フォルダを以下に設定しています。
C:\Program Files (x86)\Symantec\Symantec Endpoint Protection Manager\apache\conf\ssl\tmpNewCert
また、opensslコマンドにパスを通しておくと便利です。
set PATH=%PATH%;"C:\Program Files (x86)\Symantec\Symantec Endpoint Protection Manager\apache\bin"
事前準備として作業用フォルダで以下のファイルを作成してください。
DNS、IPが更に複数ある場合は番号を振って追加してください。
ext.txt
--- ここから ---
subjectAltName = DNS:ホスト名, DNS:ホスト別名1, DNS:ホスト別名1, IP:192.168.1.50, IP:10.0.0.50
--- ここまで ---