Symantec Endpoint Protection (SEP) のクライアントまたはマネージャをインストールまたはアップグレードすると、次のようなエラーが表示される。
システムに保留中の変更があって再起動が必要であることを Symantec Endpoint Protection が検出しました。システムを再起動してインストールを再実行してください。
(%TEMP% または %Windir%\temp にある) SEP_Inst.log に以下のように記録される。
(NOT MIGRATIONPENDINGREBOOT) OR SISFAILED=1
「PendingFileRenameOperations」レジストリエントリには、コンピュータの再起動後に Windows が置換する対象としてマーク付けしたファイルに関する情報が含まれています。
このエントリは、HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SessionManager\ にあります。
コンピュータを再起動すると、レジストリキー PendingFileRenameOperations の情報が消去されます。
今後このエラーが発生しないようにするためには、アプリケーションやドライバーをインストールした後、直ちにコンピューターを再起動してください。
コンピュータを再起動してもエラーが解消されない場合は、以下の手順に従ってください。
注: Windowsレジストリのバックアップと復元の手順については、Windows でレジストリをバックアップおよび復元する方法 を参照してください。
新規にインストールする場合は、以下のレジストリキーを削除する必要がある場合があります。
実行可能イメージと DLL は、使用時にメモリにマッピングされます。したがって、Windows が起動を完了した後でコアシステムファイルを更新することはできません。MoveFileEx Windows API には、次回の起動時までファイルの移動を延期するオプションがあります。
メモリマッピングされた使用中のファイルを更新する Service Pack やホットフィックスは、置換用のファイルをコンピュータの一時的な場所にインストールし、起動実行時以外は常に使用中のファイルを MoveFileEx を使用して置換します。MoveFileEx は、HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager レジストリキーの PendingFileRenameOperations と PendingFileRenameOperations2 の値にコマンドを記録するだけです。
これらのレジストリエントリのデータ型は REG_MULTI_SZ で、各操作は 2 つのファイル名の組み合わせで指定されます。1 番目のファイル名はソースの場所で 2 番目のファイル名はターゲットの場所です。削除操作では、ターゲットパスが空の文字列になります。
PendingFileRenameOperations キーは、オペレーティングシステムが再起動時に名前を変更するファイルの名前を保存します。キーは 2 つのファイル名の組み合わせで構成されます。オペレーティングシステムは、各組の 1 番目のファイル名をその組の 2 番目のファイル名と一致するように変更します。
ユーザーまたはプログラムが使用中のファイルの名前を変更しようとすると、Windows はこのエントリをレジストリに追加します。コンピュータを再起動してオペレーティングシステムがファイル名を変更するまで、このエントリの値にファイル名が保存されます。