Email Security.cloud (ESS) を解約し、他のサービスに移行される際に必要となる設定変更手順についてご案内します。
Email Security.cloud (ESS) をご利用のお客様同士のメール配送は通常とは異なる仕組みで行われる場合があるため、 MX レコードを Email Security.cloud から他のサーバーに変更する際はサービス構成の変更やドメイン削除が必要となります。この他、スケジュールレポートの削除や解約リクエストの実施も必要となります。
すべての受信メールを新しい MX レコードで受信する予定の場合は、現在の MX レコードを変更する前に、インバウンド経路の MTA を新しい MX レコードのホスト名に更新して下さい。
ドメインが Email Security.cloud から完全に削除されるまでは、 Email Security.cloud の SPF レコード "include:spf.messagelabs.com" を保持するようにして下さい。
DKIM でメールに署名を行っている場合は、ドメインが Email Security.cloud から完全に削除されるまで、 DKIM のセレクタを保持するようにして下さい。
インバウンド経路の変更が反映されたことを確認した後に MX レコードを変更して下さい。
変更が完全に反映されるまでに最大 1 時間程度かかる場合があります。
新しい MX レコードの設定から 4 時間程度経過後に、 Email Security.cloud からドメインを削除して下さい。
また、 Email Security.cloud に関連付けられている古い DKIM セレクタ、SPF レコードのエントリも削除して下さい。
ドメインの削除が行われるまではアドレス登録の設定を更新し続ける必要があります。
更新が行われないと、アドレス登録がオンになっているドメインの未登録アドレスへのメール送信が失敗する可能性があります。
注意: ドメインが EmailSecurity.cloud(ESS)から削除されると、そのドメインに関する以下の情報は削除されます。必要な情報がある場合はドメインの削除前に取得してください。一旦ドメインが削除されますと、これらの情報を取得することはできません。
ドメインの設定を削除せずに残したままにすると、 Email Security.cloud をご利用のお客様間のメール配送が失敗する場合があります。
同じクラスターに所属するお客様間のメールは、 MX レコードを参照せずに直接配送先のインバウンド経路の MTA へ配送されます。
このために、インバウンド経路を移行先の MTA に更新していない場合、他の Email Security.cloud ユーザーからのメールが正しく
受信できなくなる場合があります。
上記 「2. MX レコードの設定変更後に行うこと」の後に実施する作業となります。
Email Security.cloud (ESS) を解約し、他のサービスに移行される際にアクティブなスケジュールレポートが残っていると、サービスの移行後でも設定されたメール送信先にレポートが送信される場合があるため、レポート > レポート要求およびレポート > 電子メールサービス > 定時レポートを確認して、アクティブなスケジュールレポートがある場合は削除して下さい。
Email Security.cloud (ESS) を解約し、他のサービスに移行される際には、ご購入されたパートナーへの通知のみでは、契約終了後にも Email Security.cloudのテナント自体がしばらくの間Activeのままとなることがあるため、サービスを解約する場合は、以下のリンクを参照して明示的に解約リクエストを実施してください。