メッセージ「SYM014 PROTSYM OUT OF SPACE」にてPROTSYMのスペース不足エラー発生時の対応手順を教えてください。
Release: ALL
PROTSYMのスペースアロケーションが十分ではないために、コンパイル時にPROTSYMのスペース不足が発生することがあります。
PROTSYMのBATCHユーティリティIN25UTILはPROTSYMファイルをメンテナンスするために使用されます。
当ユーティリティ詳細はマニュアル「Symbolic Support」をご参照ください。
PROTSYMの容量を大きくするには、IDCAMSによるVSAMクラスターDELETE/DEFINEが必要です。
PROTSYM DDがCICSに定義されている場合は、再定義後のPROTSYMにCICSリージョンの再起動が必要となります。
ビジネスピーク時など、CICSの再起動による対応ができないケースでは、
PROTSYMメンテナンスがスケジュールできる時間帯まで、
IN25UTILのDELETE= または PURGE= コマンドによって、PROTSYMのスペース不足に対応できます。
IN25UTILのPURGE=### パラメータは、日数コンパイルされていないプログラムデータを削除します。###は1~365の値を指定できます。
IN25UTILのDELETE= パラメータは、指定したプログラムデータを削除します。
容量が大きいデータや書き込み処理が未完了状態となり「IN UPDATE MODE」とマークされるプログラムデータなどを削除できます。
ワイルドカード「*」の指定が可能です。
PURGE=、DELETE=の使用にはPASSWORD指定が必須です。PASSWORDデフォルトは「12345678」です。
PROTSYMファイルメンテナンス前にはPROTSYMファイルのバックアップ取得してください。
PROTSYM格納プログラムデータのリスト、PURGE=、DELETE=のサンプルJCLは以下の通りです。
サンプルJCL1 - PROTSYM格納プログラムデータをリスト
//UTILITY JOB
//STEP1 EXEC PGM=IN25UTIL
//STEPLIB DD DSN=CAI.CAVHLOAD,DISP=SHR
//MESSAGE DD SYSOUT=*
//PROTSYS DD DSN=CAI.PROTSYM,DISP=SHR
//CARDS DD *
REPORT
/*
サンプルJCL2 - コンパイルされてから20日以上経過しているプログラムデータを削除
//UTILITY JOB
//STEP1 EXEC PGM=IN25UTIL
//STEPLIB DD DSN=CAI.CAVHLOAD,DISP=SHR
//MESSAGE DD SYSOUT=*
//PROTSYS DD DSN=CAI.PROTSYM,DISP=SHR
//CARDS DD *
PASSWORD=12345678
PURGE=20
/*
サンプルJCL3 - 特定プログラムを削除
(メンバーORDEDITの全てのデータ、
メンバーTEST1で最も古いバージョンのデータ、
メンバーCOBで始まる全てのメンバー)
//UTILITY JOB
//STEP1 EXEC PGM=IN25UTIL
//STEPLIB DD DSN=CAI.CAVHLOAD,DISP=SHR
//MESSAGE DD SYSOUT=*
//PROTSYS DD DSN=CAI.PROTSYM,DISP=SHR
//CARDS DD *
PASSWORD=12345678
DELETE=ORDEDIT.ALL
DELETE=TEST1.OLDEST
DELETE=COB*
/*
Old Japanese Knowledge document ID: JTEC001981
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