Question
パッケージ・データセットの維持管理はどのようにすべきか?
Release:ALL
Answer
1. パッケージ・データセットの中身を確認
CSVユーティリティのLIST PACKAGEでは、定義されるパッケージ数とそのステータスを確認することができます。
エクセルにインポートするには、CSVデータが最も役立ちます。
管理レポートを作成したり、削除、アーカイブするパッケージ・リストを作成したり、あるいは何らかの判断を行うためにパッケージ・データセットの中身を閲覧するのに利用できます。
CSVユーティリティに関しましては、「JTEC001030 : CA EndevorのCONRPTnnレポートに出力されない情報を確認する方法について」をご参照ください。
2. パッケージ・データセットから不要なパッケージを削除
パッケージが本当に利用されていることを確認し、不要なパッケージは全て削除します。
実行済/未実行のパッケージの有効期限を定義します。
有効期限切れとなった実行済でCOMMITされたパッケージは、COMMIT、ARCHIVE、DELETEし、期限切れの未実行のパッケージは削除します。
パッケージ・レポートに関しましては、「Reporting - CA Endevor SCM ReportsのPackage Reports」をご参照ください。また、「6.パッ ケージのアーカイブに関する注意」もご確認ください。
3. パッケージ・サイズの最適化
ENCOPTBLオプションのSCL_IN_CAST_REPORT=ONの使用は避けます。使用していると、パッケージは多くの場合必要以上の領域を要求します。
4. BC1JRPKGを使った物理的な維持管理
BC1JRPKGジョブは、IBM IDCAMSユーティリティを使ってVSAMパッケージ・データセットを再構築します。
これは、削除されたパッケージ・レコードの領域を再要求し、パッケージ・データセットへの将来的なREAD/WRITEオペレーションの性能を改善します。
また、BC1JRPKGジョブは、必要に応じてこのジョブのDEFINE CLUSTERステートメント内のCYLINDERSパラメータを増やすことによってパッケージ・データセットのサイズを変更するために使用されます。
KSDSレコードへ変更を行うたびに、新しい物理レコードと再要求領域を作成しているので、パッケージを削除指定しない場合でも、このジョブを実行するべきです。
週に1度はこのジョブを実行していただくことを推奨させていただきます。パッケージ・アクティビティにもよりますが、日次処理としてCA Endevorユーザーが居ないタイミングで実行することをお勧めします。
5. BC1PPKGC
BC1PPKGC (BC1JRPKGの1部)を少なくとも3ヶ月毎に実行することを推奨します。
パッケージ分析プログラム
このプログラムは、パッケージ・データセット内のレコードに関連するパッケージ・ヘッダー・レコードがまだあるかどうかを確認します。このプログラムの初回実行時に、いくつかのパッケージ・レコードが廃止され、ドロップされる場合があります。
その後、何度か実行してもドロップされるレコード数が0に近づかない場合、パッケージ処理中に壊れたレコードがエラーを引き起こしているいる可能性があります。
もし、このようなことが頻繁に発生し、ジョブやコンソールログを確認してもエラーが見つからない場合は、サポートまでご連絡ください。
6. パッケージのアーカイブに関する注意
アーカイブ・パッケージ・アクションでは、"WHERE OLDER THAN number DAYS" オプションの指定があってもなくても、パッケージを外部データセットにアンロードできます。
パッケージはGDGかDISP=MODを使って既存ファイルにアーカイブすることが効果的です。
パッケージ・アーカイブ・ファイルは、アーカイブされたパッケージでCA Endevorレポートを実行するために使用できます。
アーカイブしたパッケージをリストアすることはできません。
詳細は、「SCL Reference - Manage Package in Batch(Batch Package Facility)のArchive Package Syntax」と「Reporting - CA Endevor SCM ReportsのArchived Package Reports」をご参照ください。
Old Japanese Knowledge Document ID : JTEC001045