CA Common Services(以下CCS)でのCAMASTERアドレス空間の初期化で失敗していた場合、
CA Datacom/ADのMUF処理に対して、どのような影響がありますか?
OS: z/OS
CA Datacom/AD v14.0からは、CAIRIM実行によりPC(Program Call)ルーチンとしてDBPCCPRモジュールとDBPCSPRモジュールをロードします。PCルーチンをロードするにはCCSでのCAMASTERアドレス空間と関連付る必要があります。
DBPCCPRモジュールは、全てのMUF機能、基本DBUTLTY機能やMUFとのユーザーインターフェイスなど、基本的なCA Datacom/AD機能の使用をサポートします。
DBPCSPRモジュールは、XCF通信、RRSによる2フェーズ・コミット処理や非APF許可ライブラリーからのDBUTLTY使用など、基本機能以外のCA Datacom/AD機能の使用をサポートします。
CAIRIM実行時にCAMASTERアドレス空間が正常に初期化されていない場合(※)、DBPCCPRモジュールのロードは成功しますが、DBPCSPRモジュールのロードは失敗して、基本機能以外での使用はサポートされません。
したがって、CAIRIM実行でのPCルーチンをロードする前には、CCSによるCAMASTERアドレス空間の初期化が正常に完了していることが必要です。
(※)CAIRIM実行時のログ内容(CAMASTERアドレス空間の初期化が失敗した場合)
DB90150I - DATACOM DBCR4PR 2011/03/18-1055 14.0
DB90154I - DATACOM DBPCCPR 2012/06/25-1213 14.0 RO47507
DB90151I - DATACOM INITIALIZATION SUCCESSFUL
CAS9130I - MODULE DBCR4PR COMPLETE, RC=00
DB90150I - DATACOM DBCR4PR 2011/03/18-1055 14.0
DB90154I - DATACOM DBPCSPR 2012/06/25-1213 14.0 RO47507
DB90155E - ERROR DEFINE RETCODE -036 RSNCODE 632
DB90152E - DATACOM PARM SYNTAX ERROR (D)
DB90153E - DATACOM INITIALIZATION FAILED
CAS9140E - INIT ERROR: CADATACOM VER BD14, INIT ROUTINE
RC=0008