CA Datacom⁄ADは、SYSPLEX内の複数MUFシステム間において、XCF通信を使用してリクエストを実行することでデータ共有をサポートしますが、もし、同じMUFを2回起動させるとどのような仕組みで保護しますか?
OS: z/OS
CA Datacom⁄AD v14.0より、いくつかのデータ保全機能が強化され、その1つにSIMPLIFY機能があります。
SIMPLIFY機能を有効にするとCXX(ディレクトリィ・ファイル)が保護モードとなり、SYSPLEX内においてCXXのデータセットをオープンする際の排他ロック(エンキュー)による保護を強制します。
したがって、既に起動中のMUFに対して誤って再度起動させると、以下のエラー・メッセージによりMUFの起動が失敗します。
DB00242E - REQUIRED ENQ NOT AVAILABLE, MUFNAME=mufname
DB00205E - MULTI -USER ERROR - 0004 MUFNAME=mufname SVC=000
複数MUFが稼働する環境においてSIMPLIFY機能を使用するには、各MUFで使用するCXX名をユニークに設定する必要があります。
※ SIMPLIFY機能を有効にする方法やCXX名を設定する方法については、FAQ文書:「SIMPLIFYモードで稼働するMUF環境にて、CXX(ディレクトリ・ファイル)のCXX名を変更する⽅法について教えてください」を参照してください。