Windows版 共有フォルダへのアクセスで操作していないユーザ名で 認識される
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Windows版 共有フォルダへのアクセスで操作していないユーザ名で 認識される

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Article ID: 136225

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Updated On:

Products

CA Privileged Identity Management Endpoint (PIM)

Issue/Introduction

ControlMinderのルールで保護されている共有フォルダに複数のマシンから別々のユーザでアクセスした際、

一方のユーザの処理において他方のユーザで行ったようなログが記録される現象が報告されました。

尚、本現象発生時にはアクセス制御も表示されている他方のユーザとして認識されるため、そのユーザのルールに基づきアクセスが制御されま

す。

Environment

Release: All Versions (Windows)


Component:

Cause

ControlMinderはスレッドごとにユーザの情報を保持するためのスレッド情報をキャッシュ(以下、スレッド情報キャッシュ)としてドライバ内

に持っています。ルールのチェックをするためにカーネルドライバ内の監査処理の中でスレッド情報キャッシュからユーザ情報を利用します。

今回はスレッド情報キャッシュの更新処理において不具合が見つかりました。

この結果、正しいユーザ情報が更新されず、不正なエントリを参照してしまうことで、ユーザのリソースアクセス時の監査ログが

他のユーザとして記録される問題が発生しました。

なお、現象自身はスレッドごとのスレッド情報キャッシュへのアクセスと更新のタイミングに依存するため、具体的な操作としての発生条件は

ありません。

この問題は動作上カーネルドライバ内で複数の端末で別々のユーザからのアクセスを受けて監査処理を行うFILEクラスのアクセスに限定されま

す。


発生条件

Windows版のControlMinderの全バージョンで発生の可能性があります。OSのバージョンには依存しません。

共有フォルダにルールが設定され、複数のユーザがそのルールに該当するリソースにネットワーク経由

(ファイル共有および管理共有も含まれる)でアクセスした場合に問題が発生する可能性があります。

特定の操作や動作に依存して発生するわけではありません。

Resolution

設定等での回避方法はありません。以下のパッチの適用をお願いします。

- RO68540 - 12.5 SP5 CR1

- RO68645 - 12.6 SP1

- RO68543 - 12.6 SP2

- RO68544 - 12.6 SP3

- RO68546 - 12.8 GA

パッチについて、販売代理店から製品を購入されたお客様は、販売代理店までお問い合わせください。