CAIRIM r14.1のPTF RO52581でENHANCEMENTの記述が有りますが、このENHANCEMENTについての詳細を教えて下さい。
また対応すべき事は有りますか?
Release : ALL
OS : z/OS
PTF RO52581を適⽤すると、Common Service Address Space Shell機能が新たに提供されるようになり、
以前はCAIRIMにて⾏われていたIPL の初期段階における機能チェックが、CAMASTERに移されます。
この処理において、CAMASTERはCAIRIMの初期化を適切に⾏うために必要なコ ントロール・ブロックのセットアップを⾏います。
即ち、CAIRIMの起動のためには先にCAMASTERの起動が必要になります。
CA Common Servicesの導⼊に於いては、Base pax.Zファイルに含まれる全てのFMIDの導⼊が必須になっております。
CAMASTER⽤のFMID CEI0E10は、CA Common Services r14.1のBase pax.Zファイルに含まれております。
Base pax.Zのコンポーネントに関して必要なシステム登録(APF,LNKLST,LPA)については、CA Common Services r14.1 Installation Guide に記述されています。
またRO52581によりもたらされる機能拡張に伴い、システムのProgram Property Tableの更新も必要です。
具体的にはSYS1.PARMLIBのSCHEDxxメンバを更新し、CASERVプログラムをPPTエントリーとして登録します。
以下のPPTエントリーをSCHEDxxメンバに追加して下さい。
PPT PGMNAME(CASRVASI) /* CA-SERV Address Space Control Program */
KEY(4) /* EXECUTION KEY */
NOSWAP /* NON-SWAPPABLE */
PRIV /* PRIVILEGED */
SYST /* SYSTEM TASK */
LPREF /* Long-term PGFIX in non-reconfig stg */
NOPREF /* Short-term PGFIX in reconfig stg */
注:RO52583が適⽤されていれば、上記エントリーの内容はprefix.CAW0OPTNライブラリ内にCASRVASIメンバとして提供されています。
PPTエントリーの追加の反映はSET SCH=(xx,yy,zz,L)コマンドにて、IPLなしに動的に⾏えます。動的に⾏わない場合はIPL後に反映されます。
CAMASTERが起動していない状態でCAS9プロシージャ(CAIRIM)が実⾏されると、下述のメッセージが出⼒されます。
CAS9125E - INVALID DATA: * SEVERE ERROR PARMLIB DD. CHECK CAIRIM USAGE *
CAS9105E - INITIALIZATION ERROR - DYNAMIC PRODUCT INITIALIZATION ABORTED
CAS9173E - ERRORS DETECTED DURING CAIRIM INITIALIZATION
尚、CAMASTER Address Space及びCommon Address Space Shellの詳細はCA Common Services r14.1 Component Reference の Address Spaces に記述が ございます。
現時点でCAMASTERアドレス・スペースを必要とするプロダクトは、他にCA Datacom v14、CAIENF/USS v14.0がございます。
将来的には同様にこれを必要とするCA製品は他にも発表される予定です。
CAMASTER Address Spaceが起動すると、SYSLOGに以下のメッセージが出⼒されるようになります。
CAMS100I CAMASTER INITIALIZATION IN PROGRESS
CAMS101I CAMASTER INITIALIZATION COMPLETE
Old Japanese Knowledge document ID:JTEC000061
CA Common Servicesのその他のFAQについては、以下のリンクからご確認ください。