CA Common Services for z/OS(以下CCS)をr11.0からr14.1へアップグレードしています。
r11.0で利⽤していたENFPARMをr14.1にコピーして利⽤することは可能ですか?
Release : ALL
OS : z/OS
コピーして利⽤することは可能です。但し⼀部のパラメータについては変更・追加が必要となります。
r11.0では、ENFDBを作成時にDCM(Data Control Module)を設定して初期化しておりましたので、
これらの情報を新しいバージョンのEMFPARMに反映する必要があります。
このため、ENFUTILと呼ばれるツールを使⽤して、CAS9DB機能を既存のENFDBからENFPARMへ置換します。
ENFUTIL実⾏⼿順:
(1)r11.0のENFPARMからr14.1のENFPARMへコピーします。もしくは別名でコピーします。
(2)CCSのCAS9DBの機能を利⽤してENFDBの内容をリスティングしDBOUT DDに指定されるデータセットへ格納します。
//CAS9DB EXEC PGM=CAS9DB,REGION=4096K,TIME=1440
//STEPLIB DD DSN==YOUR.COMMON.SERVICES.R11.CAILIB,DISP=SHR ===> r11.0のCAILIBを指定
//DBOUT DD DISP=(NEW,CATLG),
// DSN=YOUR.R11.ENFDB.LISTING, ===> 貴社で有効なデータセット名を指定
// UNIT=3390,VOL=SER=??????,SPACE=(CYL,(1,1)),
// DCB=(RECFM=FBA,LRECL=133,BLKSIZE=6118)
//DBIN DD *
LIST DB(*) DETAIL
(3)ENFUTILユーティリティを実⾏します。
//STEP1 EXEC PGM=IKJEFT01,REGION=0M
//*
//R11UTILL DD DISP=SHR,DSN=YOUR.R11.ENFDB.LISTING ===> (2)のDBOUT DDで出⼒されたデータセットを指定
//*
//R12ECMDS DD SYSOUT=*
//*
//SYSEXEC DD DISP=SHR,DSN=prefix.CAW0JCL ===> 貴社で有効なデータセット名を指定
//*
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//SYSTSPRT DD SYSOUT=*
//SYSTSIN DD *
%ENFDBLST
/*EOF
※上記サンプルJCLは、prefix.CAW0JCL(ENFUTIL)に格納されております。
(4)新しいENFPARMの確認
上記(3)の実⾏結果のR12ECMDSの出⼒結果をご確認ください。
例)SDSFの出⼒結果
NP DDNAME StepName ProcStep DSID Owner C Dest Rec-Cnt Page
JESMSGLG JES2 2 CCSUSR2 X LOCAL 19
JESJCL JES2 3 CCSUSR2 X LOCAL 69
JESYSMSG JES2 4 CCSUSR2 X LOCAL 47
R12ECMDS STEP1 102 CCSUSR2 X LOCAL 135
SYSTSPRT STEP1 104 CCSUSR2 X LOCAL 4
(5)コピーしてきたENFPARMの修正
以前のバージョンで使⽤されていたENFのDCM及びEVENT制御オプションステートメントのリストがここに表⽰されます。
このオプション ステートメントは、リリース 12.0以前でENFDBに格納されていた設定に⼀致します。
そして、上記(4)のR12ECMDSで出⼒された内容をr14.1のENFPARMの⼀番最終⾏にコピーします。
(6)廃⽌されたENFPARMのパラメータの削除
以下のパラメータは、r12.0より廃⽌されていますので、定義がある場合には削除します。
BUFFERS,CFPOLICY,COLD,EXTRACT,EXTROFF,MAXUSERS,STRNAME,XSYSLOGR,WORKDS
(7)追加するパラメータについて
DATACOM/ADを利⽤しない場合には、NODB,RECORD(NO)をENFPARMに追加します。
詳細に関しましては、AdministratingのCAIENF Upgrades および Component ReferenceのSpecial DCM and EVENT Utilityをご参照ください。
Old Japanese Knowledge document ID: JTEC000064
CA Common Servicesのその他のFAQについては、以下のリンクからご確認ください。